ABERDEEN |
MARYLAND |
(ABE) |
これといった特徴のない小さな町ですが、野球ファン(メジャーリーグ)ならば聞いたことがある地名かもしれません。 ここはカル・リプケン・ジュニアという元メジャーリーガーの故郷です。 彼は2632試合連続出場記録の保持者で、鉄人と呼ばれています(日本でいうと元広島カープの衣笠選手になりますね)。 彼は引退後この町に球場を建造し、地元の人々に貢献しています。 ですから「アバディーン」といえば「カル・リプケン」なのです。 地元のヒーローですね。 いきなり雑学ですが、アムトラックの駅名をアルファベット順に並べると最初に来るのがこの「アバディーン」(Aberdeen)です。 この駅には1943年建造の旧ペンシルバニア鉄道時代のレンガ造りの平屋駅舎があります。 建物自体は古いですが待合所は近代化されており、共用しているコミュータートレインのマーク(MARC)の切符売場があります。 アムトラックの係員はいないので、アムトラックの駅としては無人駅ということになります。 待合所が開放されるのは平日の朝夕のみで、それ以外の時間と土日は閉まっています。 駅前にはグレーハウンドバスも乗り入れています。 プラットホームに出てみると複線の路線に相対式ホームがあり、基本的には方向別の運行になっているようです。 ホーム観察中にフェーズⅢ塗装のAEM-7電気機関車に牽かれた北行きのリージョナル号が通過して行きました。 この駅に停まるリージョナル号はあまりなく、大半は通過します。 それにしても、ものすごい速度で走り抜けて行きました。 反対側のホームにいた私でさえ思わず後ずさりしてしまうほどの風圧と迫力でした。 こんなんでよく人身事故が起こらないものです。 AEM-7電気機関車の今の塗装はフェーズⅤが主流になっています。 このフェーズⅢ塗装車をこの駅で見たのは2002年のことなのに、フェーズⅢからフェーズⅣ塗装、そしてすでにフェーズⅤ塗装に移行しているとは、変更のサイクルが早すぎるように感じます。 アバディーンから北(ニューヨーク方面)へ向うすべてのリージョナル号は次のニューアーク駅を通過します。 そのためこの駅から隣のニューアーク駅へは列車で行くことが出来ません(念のため言っておきますが、デラウェア州のニューアーク駅のことで、ニュージャージー州のニューアーク駅ではありません)。 コミュータートレインのマーク(MARC)はメリーランド州内だけをカバーするので、州を超えたデラウェア州ニューアークまでは行きません。 フィラデルフィアからニューアークまで乗り入れているコミュータートレインのセプタ(SEPTA)もニューアークが南限で、州を越えてアバーディーンまでは来ません。 ということで、ここは北東回廊線でありながら、行政区の壁に阻まれた相互交通の不便な区間になっています。 ちなみに南行きはといいますと、リージョナル号の1日に1本だけきちんとニューアーク、アバディーンと続けて停まる列車があるので、ニューアークからアバディーンという方向に限っては「列車」でたどり着けます。
再訪: |
駅情報: |
所在地 |
18 East Bel Air
Avenue |
|
経緯度 |
北緯39.51度 西経76.16度 |
|
標高 |
24m / 80ft |
|
人口 |
14959人 (2010年統計) |
|
駅員 |
無人駅 |
|
駅舎 |
レンガ造り駅舎、1943年建造 |
|
乗降客数 |
39878人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Boston, MA - New York, NY - Washington, DC - Newport News, VA ] |
都市鉄道情報: |
名称 | 種別 |
MTA - Maryland Transit Administration |
コミュータートレイン(MARC) |
2011年10月再訪 |
||
道路が横切っているので窮屈な駅前 |
駅舎正面 |
|
駅舎正面 |
駅舎ホーム側 |
|
待合所 |
待合所 |
|
待合所 |
地下通路入口 |
|
地下通路への階段 |
地下通路 |
|
北方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
南方向(ワシントンDC方面)をのぞむ |
|
駅前の駐車場 |
駅前通り (Bel Air Avenue) |
|
2002年3月訪問 |
||
駅舎正面 |
待合所 |
|
北方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
南方向(ワシントンDC方面)をのぞむ |
改修前のアバディーン駅、駅前の高架道路もまだありません (1975年) |
|
| 駅検索ページ | [ A ] の駅 | メリーランド州の駅 |
| アムトラックのページ | ホーム |