オルバニーは日本ではあまり知られていない都市ですが、ニューヨーク州の州都です。　ハドソン川の流域にあり、1825年のエリー運河の開通で発展した都市です。　アムトラックのオルバニー駅はハドソン川の東側、レンセリア市に位置しています。　そのため駅名が「Albany - Rensselaer」と連名になっています。　高層のビルが建ち並び、州都としての表の顔を持つオルバニーに比べ、レンセリアは高い建物などないのどかな裏町といったところです。　駅周辺は繁華街ではありませんが、駅自体に人が多く集まっていて、活気があります。　この駅には郵便局も併設されているのでなおさら人の出入が多いのです。　駅には警官が常駐していて駅内部や周辺を巡回しているので、治安もまったく問題ありません。

駅舎は2002年に新築された近代的な建物で、大きな明かり窓と時計台があるのが特徴です。　駅舎内部は天井が高くとってあり、大きな窓からはいる光で明るく広々としています。　コーヒーショップなどもあり、おしゃれで快適な駅という印象を受けました。　この駅はアムトラック係員のいる有人駅で朝5時（土日は5時半）から夜10時まで営業しています。　窓口は午後10時で閉まっても、待合所は午前2時15分まで開いています。　プラットホームへは跨線橋を使います。　跨線橋の部分には待合スペースがありソファーも置いてあるので、列車を待つ間もくつろげます。　プラットホームは島式が2本、3番線まであります。　島式2本なら4番線まで造れますが、建設当時の予算の都合で1本はカットされ、3本だけ敷設されました。　最近になってやっと4本目の敷設計画が出てきていますが、いつになることやら。　

オルバニーはアムトラックの中で最も多忙な駅のひとつで、列車は頻繁にやって来ますし、機関車交換などの作業も見られ、鉄道ファンには退屈しない駅でしょう。　現駅舎のすぐ北側には2002年まで使用していた旧駅舎が健在です（2010年の情報では「旧駅舎の解体が始まった」とも聞いています）。　この旧駅舎は今ではアムトラックの事務所として使われています。　オルバニー駅はここのほかにオレゴン州にも同名のオルバニー駅があります。　またレンセリア駅もインディアナ州に同名のレンセリア駅があります。

追記：
新駅舎の隣にあった旧駅舎が取り壊されました。　これは4本目の線路を敷設するために必要な撤去だそうですが、アムトラック典型駅舎がひとつ姿を消したことになります。

駅情報：

所在地

525 East Street
Rensselaer, NY 12144

経緯度

北緯42.64度　西経73.74度

標高

9ｍ / 30ft

人口

97856人(Albany)
9392人(Rensselaer)

駅員

有人駅

営業時間

5:00 - 22:00 月‐金
5:30 - 22:00 土日

駅舎

近代駅舎、2004年建造

乗降客数

769626人 （2011年度）

アムトラック列車情報：

ADIRONDACK

[ Montreal, QC - Albany, NY - New York, NY ]

EMPIRE SERVICE

[ Niagara Falls, NY - Buffalo, NY - Albany, NY - New York, NY ]

ETHAN ALLEN EXPRESS

[ Burlington, VT - Rutland, VT - Albany, NY - New York, NY ]

LAKE SHORE LIMITED

[ Chicago, IL - Cleveland, OH - New York, NY / Boston, MA ]

MAPLE LEAF

[ Toronto, ON - Buffalo, NY - Albany, NY - New York, NY ]

駅舎正面
2005年8月13日

ホール
2005年8月13日

跨線橋にある待合スペース
2005年8月13日

プラットホーム
2005年8月13日

南方向（ニューヨーク・ボストン方面）をのぞむ
2005年8月13日

北方向（シカゴ・トロント方面）をのぞむ
2005年8月13日

旧駅舎正面
2005年8月13日

旧駅舎ホーム側
2005年8月13日

レンセリアの街並み（駅付近）
2005年8月13日

ハイウェイから見るアルバニー市の中心部
2005年8月13日

アルバニーの街並み
2006年7月4日

ニューヨーク州議事堂 （アルバニーは州都です）
2006年7月4日