ALTOONA |
PENNSYLVANIA |
(ALT) |
アルトゥーナは鉄道城下町でした。 ペンシルバニア鉄道(Pennsylvania Railroad - PRR)の車両工場やヤードなど鉄道関連施設が建ち並び、最盛期には1万7千人の従業員が働いていました。 この鉄道の町も1950年代には寂れ始め、今ではヤードを以外はすべての施設が閉鎖されました。 この町の歴史を失わせたくない人々が集まり、1882年建造のペンシルバニア鉄道の研究所・事務所として使用していた建物(Master Mechanic Building)を買い取り、1998年に鉄道博物館(Altoona Railroad Memorial Museum)を開館しました。 この鉄道博物館はアムトラック駅の線路向かいにあります。 レンガ造りの大きな建物なのですぐ見つかります(所在地: 12th Street と 9th Avenue の交点)。 アルトゥーナにはもうひとつの鉄道名所があります。 町から8キロほど西にある急曲線の場所で、その蹄鉄状の形からホースシューカーブ(Horseshoe Curve)と呼ばれています。 ペンシルバニア鉄道が1854年開通させた区間で、アレゲニー山脈を越えるための勾配緩和のために造られた曲線です。 曲線の最小半径は186メートルで相当にきつい線形ですが、いまだに改良されることなく現役で使用されています。 複線(2本)で建設され、最盛期には複々線(4本)に増やされましたが、現在は3本に減らされています。 このホースシューカーブは1966年に歴史記念物(National Historic Landmark)に指定されているので、線路脇にはビジターセンターが設けられています。 このセンターでは見学者用にケーブルカーを運行しており、ホースシューカーブを見渡せる地点まで運んでくれます。 アルトゥーナのアムトラック駅は町の中心部にあり、トランスポーテーションセンターとして使われています。 1986年に建てられた近代的な建物で、コンクリート剥き出しのデザインをしています。 駅はアムトラック係員のいる有人駅です。 駅舎とプラットホームの間には道路があるので、駅舎の2階から歩道橋で結ばれています。 プラットホームは片面ホームがひとつで、こちらも近代的な造りをしています。 すべてが真新しいので、昔の駅舎やホームは別の場所にあったのではないかと思います。 駅の北東側には貨物ヤードが広がっていて、峠越えの貨物列車が待機しています。 時代は変わっても地形は変わらないので、今でも鉄道の要衝です。 アルトゥーナの「鉄道の町」としての面目をかろうじて保っています。 |
駅情報: |
所在地 |
1231 11th Avenue |
|
経緯度 |
北緯40.51度 西経78.40度 |
|
標高 |
360m / 1182ft |
|
人口 |
49523人 |
|
駅員 |
有人駅 |
|
営業時間 |
9:00 - 17:00 毎日 |
|
駅舎 |
近代駅舎、1986年建造 |
|
乗降客数 |
21570人 (2005年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ New York, NY - Philadelphia, PA - Harrisburg, PA - Pittsburgh, PA ] |
観光鉄道情報: |
名称 | 種別 |
Horseshoe Curve National Historic Landmark |
ケーブルカー |
駅舎正面 |
待合所とチケットカウンター |
|
北東方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
南西方向(シカゴ方面)をのぞむ |
| 駅検索ページ | [ A ] の駅 | ペンシルバニア州の駅 |
| アムトラックのページ | ホーム |