Amtrak - Ann Arbor, MI (ARB)

「ANN ARBOR」は一語づつ読むと「アン・アーバー」ですが、英語では二語がくっ付いて「アナーバー」と発音します。　アナーバーは人口約11万人の中規模の都市です。　緑が多く起伏がある町という印象がありますが、そのほかは特に際立った所もない町だったと思います。　しかし、アムトラックのアナーバー駅の年間乗降客は約14万人とミシガン州で1番で、最大の都市にあるデトロイト駅の年間乗降客約5万5千人の2倍以上あります。　なぜこの駅が1番多いのかは良く分かりませんが、シカゴやデトロイトなどからの地理的条件が鉄道輸送に合っているのでしょう。　アムトラックの駅は町の北外れにあり、駅の北側にはヒューロン川が流れていて、周辺環境は静かな場所です。　アムトラックの駅舎は1983年建造の近代的な建物を使用しています。　待合所に入ると、さすがに州で1番の乗降客数を誇る駅だけに多くの利用客で賑わっていました。　あまりに人が多いので待合所の撮影は控えてしまったほどです。　アムトラック駅舎のすぐ東側にはミシガン・セントラル鉄道時代の1896年建造の駅舎が健在です。　石造りの渋い外観の駅舎ですが、今はレストランとして使用されていています。

再訪：
2009年10月に再訪しました。　今回の訪問はデトロイト空港からシャトルバスでアナーバー市内へ、そこから2本の市バスを乗り継いでアムトラックの駅まで辿り着きました。　市バスの乗り継ぎがダウンタウンだったので町の中心地を観察することが出来ました。　この町の中心地には州立のミシガン大学（University of Michigan）があり、学生で賑わっていました。　アムトラックの利用客が多いのは大学街だから、というのも一理あるでしょう。　ちょうど日暮れ時に駅に着きましたが、2002年訪問時と何も変化がありません。　旧アムトラックロゴも未だに使われていますし、隣に建つ旧駅舎も健在です。　この日はアナーバー駅からアムトラックバスでオハイオ州のトレドまで出て、夜行列車のキャピトル・リミテッド号に乗り継ぐ予定です。　バスの発車時間まで数時間の余裕があるので、シカゴ行きの最終列車を見送ったりしながら、駅でのひと時を過ごしました。　まだ10月でしたが、日が暮れると途端に寒くなり、防寒着の用意がなかった私は駅の待合所で震えていました。

所在地	325 Depot Street Ann Arbor, MI 48104
経緯度	北緯42.29度　西経83.74度
標高	238ｍ / 781ft
人口	113934人（2010年度統計）
駅員	有人駅
営業時間	6:30 - 23:30 毎日
駅舎	近代駅舎、1983年建造
乗降客数	148911人（2011年度）

2009年10月訪問


駅正面 2009年10月16日		駅正面 2009年10月16日


駅舎ホーム側 2009年10月16日		駅名標（駅舎ホーム側） 2009年10月16日


待合所とチケットカウンター 2009年10月16日		プラットホーム 2009年10月16日


シカゴ方面（西方向）をのぞむ 2009年10月16日		ポンティアック方面（東方向）をのぞむ 2009年10月16日


ミシガン・セントラル鉄道の旧駅舎 2009年10月16日		ミシガン・セントラル鉄道の旧駅舎（ホーム側） 2009年10月16日


アナーバー・ダウンタウン 2009年10月16日		17番バスは駅とダウンタウンを結ぶ（Bus #17） 2009年10月16日

2002年5月訪問


駅舎正面 2002年5月9日		駅名標 2002年5月9日


シカゴ方面（西方向）をのぞむ 2002年5月9日		ポンティアック方面（東方向）をのぞむ 2002年5月9日


ミシガン・セントラル鉄道の旧駅舎 2002年5月9日		旧駅舎は1886年建造（現在はレストラン） 2002年5月9日

列車名	経路
WOLVERINE	[ Chicago, IL - Battle Creek, MI - Detroit, MI - Pontiac, MI ]