BALTIMORE |
MARYLAND |
(BAL) |
ボルチモアはアメリカ鉄道発祥の地として知られています。 1830年にボルチモア&オハイオ鉄道がアメリカで初の鉄道公共輸送(旅客・貨物)を開始しました。 これ以前にも「鉄道」というものはアメリカに存在しましたが、今に通じる公共交通の鉄道システムとしては、このボルチモア&オハイオ鉄道がパイオニアです。 鉄道発祥の地ということもあり、ここには鉄道博物館があります。 年間20万人以上の訪問者がある全米でも有名なボルチモア&オハイオ鉄道博物館(Baltimore & Ohio Railroad Museum)で、約200台の歴史的車両が保存展示されています。 2003年の大雪で博物館(旧円形機関庫)の屋根が崩れ落ち、保存車両に大きな被害がありましたが、関係者の尽力により今は復元されました(この修復費用捻出のため博物館の入場料が値上げされましたが苦情を言う人はいないでしょう)。 この博物館では4月から12月にかけてアメリカで初めてレールが敷かれた区間に列車を走らせています。 「初めてもの」が好きな人はぜひお試し下さい。 チェサピーク湾の奥部に位置するボルチモアは天然の良港という地の利を生かし、古くから漁港、綿花輸出港、石炭産業などで発展してきました。 しかし1960年以降は衰退し、多くの人々が町から流出し空洞化が起こり、治安が悪化しました。 今は都市再開発が行われていて、一時期よりは良くなりましたが、それでも毎年発表される「危険な都市」には上位にランクされています。 そういった前情報を持って町を車で走りましたが、個人的には身の危険があるほどの治安の悪さは感じませんでした。 町を見たのは昼間でしたし、たまたま危険地帯を回避していただけかもしれないので断言は出来ませんが、町の再開発はうまく働いているのではないでしょうか。 ダウンタウン(町の中心地)にもスラム的な危険地帯は見かけませんでした。 アムトラックの駅はダウンタウンの北側にあり、旧ペンシルバニア鉄道の1911年建造の駅舎が健在です。 貫禄のある石造りの建物で、正面にそびえる円柱のデザインが控えめなので、鉄道駅らしい頑固な印象があります。 駅舎内部も派手に装飾されておらず好感が持てます。 プラットホームがまた一昔前の雰囲気を残しており、本当に駅らしい駅です。 ボルチモアは年間乗降客数が常にトップ10に入るほど多忙な駅ですが、騒々しさや慌しさのない静かな駅でした。 この駅はアムトラックのほか、コミュータートレインのマーク(MARC)とライトレールが共用しています。
再訪: |
駅情報: |
所在地 |
1500 North Charles Street |
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経緯度 |
北緯38.31度 西経76.62度 |
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標高 |
27m / 90ft |
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人口 |
651154人 |
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駅員 |
有人駅 |
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営業時間 |
4:30 - 21:30 毎日 |
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駅舎 |
石造り駅舎、1911年建造 |
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乗降客数 |
980122人 (2005年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Boston, MA - New York, NY - Philadelphia, PA - Washington, DC ] |
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[ New York, NY - Indianapolis, IN - Cincinnati, OH - Chicago, IL ] |
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[ New York, NY - Washington, DC - Raleigh, NC - Charlotte, NC ] |
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[ New York, NY - Charlotte, NC - Atlanta, GA - New Orleans, LA ] |
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[ New York, NY - Washington, DC - Florence, SC - Savannah, GA ] |
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[ Boston, MA - New York, NY - Washington, DC - Newport News, VA ] |
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[ New York, NY - Florence, SC - Orlando, FL - Miami, FL ] |
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[ New York, NY - Columbia, SC - Orlando, FL - Tampa, FL - Miami, FL ] |
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[ St. Albans, VT - Springfield, MA - New York, NY - Washington, DC ] |
都市鉄道情報: |
名称 | 種別 |
MTA -Maryland Transit Administration |
コミュータートレイン(MARC)、ライトレール、地下鉄 |
2010年10月に再訪しました |
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駅舎正面 |
駅舎正面 |
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駅舎正面 |
正面入口 |
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正面入口(駅舎内部) |
ホール |
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ホール天井 |
アムトラックチケットカウンター |
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ホームへの通路 |
インフォメーション・カウンター |
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ウォールランプ |
跨線橋への階段 |
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南行きリージョナル号到着 |
ライトレールのりば |
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北西方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
南東方向(ワシントンDC方面)をのぞむ |
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駅からダウンタウン(南方向)をのぞむ |
駅から北方向をのぞむ |
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2003年4月に訪問 |
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駅舎正面 |
駅舎はペンシルバニア・ステーションです |
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ホール |
駅舎から見た跨線橋 |
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跨線橋上の待合所(駅舎方面をのぞむ) |
駅からダウンタウン(南方向)をのぞむ |
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北西方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
南東方向(ワシントンDC方面)をのぞむ |
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