BANGOR |
MICHIGAN |
(BAM) |
私が訪れた2002年5月の時点ではバンゴーの駅舎は閉鎖中で傷みも激しく、取り壊される寸前の建物のようでした。 駅舎に貼られた「For Sale」(売り出し中)の文句が更に悲壮感を出していました。 この時アムトラックは駅舎の横に簡易待合所を設けてサービスしていました。 初代木造駅舎が火災で焼失した後にペレ・マルケット鉄道(Pere Marquette Railways - PM)によって1926年に建てられたのが今のレンガ造りの駅舎です。 1960年代にはすでに駅舎は使用されずに放置されていました。 アムトラックが1984年から運行を開始した「ペレ・マルケット号」のために駅舎は一時期開放されますが、1991年以降再び使用を停止していました。 その後、老朽化が進んだため駅舎を所有していた貨物鉄道会社のCSX Transportationが解体の意向を示したことから、1998年には全米駅舎保存団体から「最も危機に直面している駅舎」のひとつとして挙げられていました。 解体を防ぐため、2001年にバンゴー市がCSXTから駅舎を買取り、そのあと市は継続して駅舎を改修して使用してくれる会社・団体を探していました。 私が駅舎を見たのはその時で、そのため駅舎に「For Sale」と張り出されていたのでしょう。 転機が訪れるのは2004年のことです。 この年に駅舎を改修して使用してくれる会社が現れ、ついに2005年5月6日にバンゴー駅舎は復活しました。 会社が使用するためかなり近代的に改造されています。 この会社のほかコーヒーショップも入店し、アムトラックも駅舎の一角を待合所として使用するようになりました(待合所の部分は今でも市が所有)。 もちろんプラットホームも整備され一新しました。 このホームだけはアムトラックが所有しているそうです。 小さな町の小さな駅ですが、駅舎の旧貨物取扱所が会社の事務所に(会社が所有)、旧待合所がコーヒーショップに(コーヒーショップは会社から賃貸していると思います)、旧ポーチ(柱付きの玄関)がアムトラックの待合所に(ここは市が所有)、プラットホームはアムトラックが所有、そして路線はCSXTが所有という、所有権の複雑な駅が出来上がりました。
再訪: |
駅情報: |
所在地 |
541 Railroad Street |
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経緯度 |
北緯42.31度 西経86.49度 |
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標高 |
198m / 650ft |
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人口 |
1885人 (2010年統計) |
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駅員 |
無人駅 |
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駅舎 |
レンガ造り駅舎、1929年建造 |
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乗降客数 |
3586人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Chicago, IL - St. Joseph, MI - Grand Rapids, MI ] |
2011年3月19日訪問(改修後) |
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駅舎正面(南側) |
駅舎ホーム側(南側) |
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駅舎北側 |
駅舎ホーム側(北側) |
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駅舎ホーム側 |
駅舎正面(待合所入口) |
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プラットホーム |
駅名標 |
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待合所 |
待合所 |
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「Bangor Coffee Depot」がオープン |
カフェのスペース |
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グランドラピッズ方面(北方向)をのぞむ |
シカゴ方面(南方向)をのぞむ |
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駅前通り(Railroad Street) |
バンゴーの町並み(駅付近) |
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2002年5月8日訪問(改修前) |
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アムトラック用の簡易待合所 |
駅舎は閉鎖中(売り出し中) |
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グランドラピッズ方面(北方向)をのぞむ |
シカゴ方面(南方向)をのぞむ |
このあと1991年から2004年まで駅舎は荒廃状態になる (1988年7月) |
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