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Amtrak - Browning, MT (BRO)



BROWNING
MONTANA
(BRO)


ブロウニングはモンタナ州最大の Native American の保護居住地です(Blackfeet Indian Reservation)。 私も駅の場所が分からず町のガソリンスタンドで道を尋ねたのですが、周りの人はすべて Native American でした。 駅の場所が分からなかったと書きましたが、その理由はこの駅は街中にあるのではなく、中心部から南へ2.5kmほど離れた草原の真ん中にぽつんとあり、主要道路からも外れていたため見つけ辛かったのです。 ひとつ西隣にある緑豊かな East Glacier Park駅からは22kmしか離れていないのに、周囲の景色は激変してしまいます。 木々の全くない乾燥した大地がただ茫々と広がっています。 人が住むにはかなり厳しい土地のように見えました。 実際、ここブロウニングは1日(24時間)の気温差の全米最大値を記録した場所でもあります。 1916年の1月 23日から24日にかけて6.7℃だった気温が一気に-48.9℃まで下がりました。 そんなブロウニング駅ですが、ここは西隣にある East Glacier Park駅が冬期閉鎖される間の代替駅としての役割を持っています。 ブロウニング駅は通常10月中頃から4月下旬まで営業し、その後この駅は閉鎖され、入れ替わりに East Glacier Park駅が再びオープンします。 この2駅を合わせて通年営業としているようです。 ブロウニングは無人駅ですがきちんとした木造の駅舎があり、トイレの付いた待合室も完備しています。 私はこの駅にアムトラックが通過扱いの夏に訪れたので、誰もいないだろうと駅舎に近づくと中から人が出てきました。 その人は鉄道信号技術士で、私を駅舎の中に招いてくれて、アムトラックの待合所(暗くて狭かったので写真は撮りませんでした)や信号関係の部品などを見せてくれました。 その後外に出て写真を撮っていると見慣れない黄色のトラックが線路上を走ってきました。 技術士の方に聞いてみるとこの車は 「Detector Car」 といい線路のひびやゆがみなどをエックス線で調べる車両だということが分かりました("Detector" とは探知器や探知する人という意味)。  本当に周りに何もない小さな駅でしたが、私にはとても印象深い駅となりました。 どうもありがとう。

再訪:
2007年4月に再訪しました。 今回は冬期のため駅の営業時期でしたが、相変わらずなんにもない静かな駅でした。 
駅周辺の景色も変わりがなく、どこまでも続く広い空と大地、遠方に見える雪を被ったグレーシャー国立公園の山々が印象的でした。

再訪2
2015年8月に再々訪、列車で通ったのですが夏なので通過扱いです。 しかし通過の際に駅を観察すると木造の駅舎がなくなっていた。 調べてみると、木造駅舎は2013年11月に取り壊されていたことがわかりました。 好きな駅舎だったのでショックです。 いまはアムトラック利用客のため小さな簡易待合所が建てられています。

 

駅情報:

所在地

Heart Butte Road South
Browning, MT 59417

Map

経緯度

北緯48.53度 西経113.01度

標高

1359

人口

1065

駅員

無人駅、夏期閉鎖

駅舎

木造駅舎は解体され

簡易待合所のみ設置

乗降客数

2234人 (2006年度)

 

アムトラック列車情報:

列車名 経路

EMPIRE BUILDER

[ Seattle, WA (Portland, OR) - St. Paul/Minneapolis, MN - Chicago, IL ]



2007年4月8日訪問 (駅は冬期営業中)

Photo 1 Photo 2

駅全景

駅舎ホーム側

Photo 3 Photo 4

駅舎ホーム側

ブロウニング駅は冬期のみ営業

Photo 5 Photo 6

シカゴ方面(東方向)をのぞむ

シアトル方面(西方向)をのぞむ

Photo 7 Photo 8

駅前の踏切り(広い空と大地が続く)

ブロウニングの町並

2001年8月24日訪問 (駅は夏期休業中)

Photo 01 Photo 02

夏期は閉鎖される

シアトル方面(西方向)をのぞむ

Photo 03 Photo 04

シカゴ方面(東方向)をのぞむ

Detector Car (線路検査車)




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