アイオワ州バーリントンはミシシッピー川の西岸に発展した町です。　19世紀の頃は「西部」という定義が「ミシシッピー川以西の土地」を指していたので、この町はまさに西部への入口であったわけです。　この土地は起伏があり、坂道が多い町です。　私は駅周辺をうろついただけですが、この町はレンガ造りの建物がたくさんあり、またそれが歴史的建造物として保存されているというわけではなく、ごく自然に古い建物が町に溶け込んでいるようで、本当に一昔前の都市を見ているような、タイムスリップした気分にさせてくれます。　

バーリントンの駅はイリノイ州との州境を流れるミシシッピー川の川岸に位置しています。　駅構内のすぐ隣がミシシッピー川なので、洪水時などは大丈夫なのか心配してしまいます。　ここの駅の線路配置は南北に敷かれているので、エマリービル方面が北、シカゴ方面が南に向いています。　シカゴ行き（東行き）の列車はこの駅を出るとしばらく南へ進み、東に進路を変えた後、ミシシッピー川に架かる長い鉄橋を渡り、イリノイ州へと進んでいきます。　アムトラックのバーリントン駅は近代駅舎を使用しています。　それほど古い建物ではないのでしょうが、かなりくたびれています。　駅舎の北西の角に壁の前面を使った明かり窓があるのが特徴です。　どこか薄汚れた感じのする駅舎ですが、この街の雰囲気には合っているかもしれません。　このアムトラックの駅から少し北へ上がったところにはシカゴ・バーリントン ＆ クインシー鉄道（Chicago Burlington & Quincy Railroad - CB&Q）の1944年建造の石造りの駅舎が保存されています。　その旧駅舎は現在、市で管理されています。　ノースキャロライナ州にもバーリングトンという同名駅があります。

駅情報：

所在地

300 South Main Street
Burlington, IA 52601

経緯度

北緯40.81度　西経91.10度

標高

164ｍ

人口

26839人

駅員

無人駅

駅舎

近代駅舎、建造年不明

乗降客数

6550人 （2006年度）

アムトラック列車情報：

CALIFORNIA ZEPHYR

[ Chicago, IL - Denver, CO - Salt Lake City, UT - Emeryville, CA ]

駅舎正面
2002年5月2日

待合所入口
2002年5月2日

駅舎ホーム側
2002年5月2日

バーリントンの街並み
2002年5月2日

エマリービル方面 （北方向）
2002年5月2日

シカゴ方面 （南方向）
2002年5月2日