| DEERFIELD BEACH |
| FLORIDA |
| (DFB) |
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ディアフィールド・ビーチは鹿（Deer）がいたことから付けられた単純な地名です。 市名には「ビーチ」と付いていますが、駅から海岸までは5キロほど離れています。 駅前の大通り（Hillsboro Boulevard）にあるバス停から92番バスに乗ると海岸まで行けます（ブロワード郡運営のバスで運賃は片道1ドル）。 ここディアフィールド・ビーチから北隣のデルレイ・ビーチ、その次のウェストパーム・ビーチと「ビーチ」付きの駅が3駅連続しています。 このあたりの市はほとんどが大西洋に面しているのでこのような地名が多いのです。 アムトラックのディアフィールド・ビーチ駅には1926年建造のシーボード・エアライン鉄道（Seaboard Airline Railroad - SAL）の駅舎があります。 歴史的建造物に指定されたスパニッシュ風の建物で、1992年に改修されています。 この駅はアムトラック係員のいる有人駅で、施設は整っています。 この駅はコミュータートレインのトライレール（Tri-Rail）と共用していますが、待合所はアムトラック利用客のみに開放されているので、トライレールの利用客はプラットホーム上で列車を待つことになります。 待合所が狭すぎるので、アムトラックで手一杯なのでしょう。 駅舎の南側は旧貨物倉庫になっています。 ここを待合所に改造すればトライレールの利用客も利用できますが、この倉庫はすでにほかの目的で使用されています。 倉庫を使用しているのは「South Florida Railway Museum」という非営利団体です。 この団体は鉄道博物館を運営していて、今はＨＯゲージの大きなレイアウトを製作しているところです。 この博物館は一般開放されていますが、その開館日は水曜日の午後6時から9時までだけです。 週に1日、3時間だけ開館する博物館。 こういった博物館を駅施設に組み込んでしまうことが出来るというのは、この国の素晴らしいところだと思います。 この駅は基本的には方向別の複線になっています。 ただ、たまに北行きのホームに南行き列車が到着し、乗客が混乱する場面も見かけます（いい加減だなあ）。 このことから、信号システムは両方向に運行できるようになっているみたいです。 複線の路線に相対式のプラットホームがあります。 駅の本屋があるのは東側（北行き）ホームですが、西側（南行き）ホームにも駐車場への出口があります。 両ホームに出口があり、ホーム北端には大通りの踏切があるので、この駅には跨線橋はありません。 プラットホームはアムトラックが停まれるように長く造ってあります。 東側（北行き）ホームには分岐する貨物の引込線にまでホームが延びていて、まるで踏切のようです。 これもアメリカらしい光景ですね。 駅周辺の案内としては、駅前大通りを東に進むとすぐにレストランの「デニーズ」があります。 またデニーズと同じ敷地には「Holiday Park Hotel」という宿泊施設（高級ホテルではなく、どちらかというと廉価なモーテルに近い）もあり、食事と宿泊の場所が駅の至近に存在しています。 ウェストパームビーチからマイアミにかけて続く南フロリダ大都市圏は南北に細長くなっています。 細長の理由はもちろん海岸沿いに発展したからなのですが、東西に伸ばせないもうひとつの理由があります。 東は大西洋なのでもちろん無理ですが、なぜ西にも広げられないかというと、そこには大きな「エバーグレーズ国立公園」があるからなのです。 この大湿地帯の保護のため、住宅地は境界線できっちりと区切られています。 ディアフィールド・ビーチから西に伸びる「ソーグラスハイウェイ」（高速道路）は15キロほど西へ行くと突然90度曲がり南進します。 そしてちょうどエバーグレーズと住宅地の境界線上を走ってゆきます。 東側には建売住宅が建ち並び、西側を見ると遮るものが何もない湿地帯が地平線の彼方まで続いています。 その両景色のギャップが好きで、この高速道路はよく使います。 海に広がる「水平線」というのはどこにでもありますが、遠くに山や丘陵もない地面が真一文字に広がる「地平線」が見られる場所というのはアメリカでもそんなに多くはなく、貴重なものだと思います。 そんな地平線が住宅地の目の前にあるというのは、ある意味とても贅沢なことですよね。 |
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駅情報： |
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所在地 |
1300 West Hillsboro Boulevard |
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経緯度 |
北緯26.32度 西経80.12度 |
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標高 |
3ｍ / 10ft |
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人口 |
75018人 （2010年統計） |
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駅員 |
有人駅 |
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営業時間 |
7:10 - 21:15 毎日 |
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駅舎 |
漆喰造り駅舎、1926年建造 |
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乗降客数 |
31338人 （2011年度） |
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アムトラック列車情報： |
| 列車名 | 経路 |
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[ New York, NY - Florence, SC - Orlando, FL - Miami, FL ] |
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[ New York, NY - Columbia, SC - Tampa, FL - Miami, FL ] |
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都市鉄道情報： |
| 名称 | 種別 |
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Tri-Rail |
コミュータートレイン |
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駅舎正面 |
駅舎ホーム側 |
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駅舎北側 |
待合所とチケットカウンター |
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駅舎西側 |
水曜日の夜だけ開く鉄道博物館（駅舎南側の入口） |
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北方向（ニューヨーク方面）をのぞむ |
南方向（マイアミ方面）をのぞむ |
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ホームを横切る引込線 |
トライレール（プッシュ・プル運転で客車が先頭） |
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