FARGO |
NORTH DAKOTA |
(FAR) |
ファーゴは夏はとても暑く、冬は酷寒の地となる相当に厳しい環境を持っています。 環境の厳しさはノースダコタ州全体に言えることなんですけど、ここファーゴはその代名詞となっていて、私にとって決して忘れることのない地名になっています。 ここを有名にしているもののひとつに "Fargo" という映画があります。 1996年のこの映画はその年のオスカー賞に6部門がノミネートされ、その内のふたつを受賞しました。 映画そのものはすごく地味で暗く淡々としているのですが、何故かまた見たくなってしまうという魅力があります。 俳優の中で受賞したのは主演女優賞の Frances McDormand だけなのですが、私の大好きな Steve Buscemi (歯並びがガチャガチャで、変態役などやらせたらピカイチの名脇役)もいい味を出しています。 映画の話はそのくらいにして、実際のファーゴはどうかというと、私が訪れたのは夏も終わりの頃だったのですが、別段暑いということもなく結構平凡な街並みに見えました。 やはり冬に来てみないと真のファーゴは体験できないなと感じました。 駅に着いてまず目に付くのが時計台のある駅舎です。 これは1906年に建てられた歴史的な駅舎なのですが、残念ながら現役からは引退していて内部はレストランに改造されてしまっています。 車寄せなどの柱間をガラス張りにしてその空間を屋内として使う手法は良くありますが、もう少し昔の面影を残すようなやり方が好ましいです。 そのレストランは潰れていて、「FOR SALE」 と書いた紙がむなしく張られていました。 ファーゴ市で買い取ってもう一度オリジナルの姿に戻せないでしょうか。 その旧駅舎のすぐ東となりにアムトラックの駅舎があります。 こちらは「Railway Express Agency - REA」が1920年に建造したレンガ造りの建物です。 REAの貨物倉庫として使われていたものを駅舎に改修したようです。 ファーゴ市は州内で最も人口の多い都市という理由もあり駅は有人となっています。 駅の営業時間は列車の到着時間の関係で、深夜0時から朝の8時30分と、深夜営業になっています。 グランドフォークスから州境を南に下ってきた列車はここで再び進路を東にとります。 州境という言葉で思い出しましたがファーゴ市は隣のミネソタ州と接しています。 ミネソタ州側はファーゴ市とはいわず 「Moorhead」 という市名になっています。 またこのノースダコタ州とミネソタ州の州境は縮尺の高い地図で見ると直線的に見えますが、実際には Red River という川に忠実に沿っているため相当に曲がりくねっていて、S字の連続となっています。 |
駅情報: |
所在地 |
420 4th
Street North |
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経緯度 |
北緯46.88度 西経96.78度 |
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標高 |
274m |
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人口 |
90599人 |
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駅員 |
有人駅 |
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営業時間 |
0:00-8:30 毎日 |
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駅舎 |
レンガ造駅舎、1920年建造 |
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乗降客数 |
22771人 (2006年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Seattle, WA (Portland, OR) - St. Paul/Minneapolis, MN - Chicago, IL ] |
駅舎(ホーム側) |
シアトル方面 (隣は旧駅舎) |
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シカゴ方面(東方向)をのぞむ |
旧駅舎 |
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旧駅舎(ホーム側) |
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2008年6月 |
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