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Amtrak - Flint, MI (FLN)



FLINT
MICHIGAN
(FLN)


フリント市はミシガン州中東部の主要都市で、人口も10万人を超えています。 アムトラックの駅だけを目当てに訪れた私の所見では、それほど活気がある都市には見えません。 あまり印象的な町ではなかったのでほとんど何も覚えていないのですが、ひとつだけ覚えていることがあります。 それは何かというと、フリントのアムトラック駅を訪れるのにとても苦労したことです。 実はこの駅の敷地に入るのに「検問」があったのです。 最初に駅の入口を通ったとき検問所が見えたので、どこかの会社の正門で警備員が構えているのだろうと、素通りしました。 しかし駅の入口が見つからないのでもう一度戻ってくると、どうもその検問所が駅への入り口だということが分かりました。 仕方なく、本当に気が進まないまま警備員の所まで車を走らせます。 黒人の愛想のない顔の警備員が近付いてきます。 「すみません、アムトラックの駅に行きたいのですが」、「駅に何の用があるの?」、「時刻表をもらいたいのです(半分うそ)」。 舌もかまず、ごく自然に会話が出来たと安心していると、「私は許可は出せないから、そこの事務所で許可を取ってきなさい」、という非情な返答。 ここで引き下がる訳にも行かず、警備員の指差したビルまで進み、館内へと入ります。 「誰に許可をもらうんだ」という捨て鉢の気分で、受付にいた女性に尋ねます。 ゆったりとした口調で「アムトラックの駅は、、、」と尋ねると、質問が言い終わる前に素早く返答「駅はあちらです」、私は驚いた声で「行ってもいいですか」と聞くと、何でそんな事聞くんだよという視線で「どうぞ」。 彼女が「良い」と言ったのだから、これは許可をもらったことになります。 そのままビルを出て、警備員のおじさんに「許可もらったよ」と大声で叫ぶと、彼はあっさり通してくれました(しかも笑顔で)。 まったく、アメリカという国は本当に面白い所ですね。 このやり取りに何の意味があったのかは置いといて、これでやっと駅舎に辿り着くことが出来ました。 

フリントのアムトラック駅は1989年建造の近代駅舎で、ローカルバスのMTAと長距離バスのグレーハウンド・インディアントレイルも共用しています。 この駅は2003年に経費削減のため無人化されましたが、ブルー・ウォーター号が復活した2004年には再び有人駅に戻されています。 ただチケットカウンターの営業時間が午後1時半までなので、東行きの列車が到着する午後9時頃は無人になってしまいます。 しかもその時待合所も閉まっているみたいです。 待合所に入れない無人駅になってしまいますが、この駅の場合は警備員が入場者を制限しているので夜でも比較的治安は良いと思います。 ただし、私のような人が忍び込んでいる可能性はあるので、やはりご用心を。

追記:

2018年12月に再度訪問しました。 前回車で訪問したときには検問で苦労しましたが、今回はバスで来たので検問はフリーパスです。 もっとも今回はこの駅からポートヒューロンまで列車に乗るために来たので、正規の利用客ですが。 フリント駅は再度無人化されていましたが、駅を管理するスタッフが駐在しており、列車発着時にホームへのゲートを開けてくれます。 夜の利用でしたが、スタッフがいるだけで安心感があります。

 

駅情報:

所在地

1407 South Dort Highway
Flint, MI 48503

Map

経緯度

北緯43.01度 西経83.65度

標高

230m / 754ft

人口

104434人 (2010年度統計)

駅員

有人駅

営業時間

6:30 - 14:00 毎日

駅舎

近代駅舎、1989年建造

乗降客数

37557人 (2011年度)

 

アムトラック列車情報:

列車名 経路

BLUE WATER

[ Chicago, IL - Battle Creek, MI - Port Huron, MI ]



2018年12月30日訪問

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駅舎正面

アムトラックの旧ロゴ

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駅舎ホーム側

駅舎内部(アムトラック係員のいない無人駅)

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アムトラックの旧チケットカウンターにも旧ロゴ

トイレと自販機

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バス待合所

バスのチケットカウンター

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バスのチケットカウンターにアムトラックの

チケットは販売しない旨の告知

バス乗り場

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ホームにはゲートがあり列車発着時だけ開く

下にうっすらとTorontoの文字が残っている

(トロントまでの国際列車は2004年に廃止)

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シカゴ方面(西方向)をのぞむ

ポートヒューロン方面(東方向)をのぞむ

2002年5月8日訪問

Photo 1 Photo 2

駅舎正面

インディアントレイルズとグレーハウンドバスも共用

Photo 3 Photo 4

待合所とチケットカウンター(この当時は有人駅)

ホームから駐車場をのぞむ

(この当時はトロントへの国際列車が走っていた)

Photo 5 Photo 6

シカゴ方面(西方向)をのぞむ

ポートヒューロン方面(東方向)をのぞむ



現駅舎の前に使用していた旧駅舎、所在地は現駅から8キロほど西の120 East 14th Street、旧駅舎はすでに解体されている (1977年7月)

旧駅舎に停車中のトロント行き国際列車、カナダVIAの機関車と客車を使用(1982年11月)




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