GALESBURG |
ILLINOIS |
(GBB) |
ゲールズバーグはアムトラックの集散駅で、シカゴからの列車は三方向へと別れ、東へ向かう列車はここより同じ路線を使いシカゴへと向かいます。 三方向への分岐駅と書きましたが、実際にはゲールズバーグはイリノイ・ゼファー号とカール・サンドバーグ号が行くクインシー方面の分岐のみで、長距離列車のサウスウェスト・チーフ号とカリフォルニア・ゼファー号はしばらくは同じルートを走ります(下図参照)。 アムトラックの運行上では三方向への分岐駅となるゲールズバーグ、路線が分かれる場所というのは気になる人が多いようです。 私としてもこういう分岐駅には興味があり、どんな駅なのかと到着前から色々と想像していたのですが、来てみると小さな駅舎があるだけの静かな駅でした。 同じく路線の集まるフロリダ州のジャクソンビル駅のような近代駅舎を連想していたので、あまりの違いに拍子抜けしてしまいました。 その時はここは単なる合流・分岐駅ということ(米原的な駅)で規模が小さいのだと思っていました。 後で調べてみると、1983年まではシカゴ・バーリントン&クインシー鉄道(Chicago Burlington & Quincy Railroad - CB&Q)の大きなレンガ造りの駅舎があり、構内も大きな敷地を持っていたことが分かりました。 CB&Qの旧駅舎は下の写真をご覧下さい。 そのゲールズバーグの小さな木造駅舎の外観は、正面玄関上の角度のきつい三角の屋根が印象的で、内部も木を生かした造りをしており、1984年建造という最近の駅舎にしては雰囲気良く仕上がっています。 この日は雨で、薄暗い中でこれだけ好印象の駅なので、天気の良い日に訪れたら更に良いのではないかと思います。 この駅の線路配置は北東-南西方向に敷かれているので、シカゴ方面が北東、エマリービル・ロサンゼルス・クインシー方面が南西に向いています。 ちょうど良いタイミングでロサンゼルス行きのサウスウェストチーフ号が機関車3台に引かれて進入して来ました。 銀色の2階建て車両で統一された編成は美しく、長距離列車の貫禄を持っています。 2002年当時、この列車は始発のシカゴからここゲールズバーグまでは乗車のみの扱いだったので、この駅で下車する人はいませんでした。 今はシカゴ~プリンストンが乗車のみ扱いなので、ゲールズバーグでは乗車・降車とも出来ます。 最後に豆知識をひとつ。 ゲールズバーグはクインシーまでの短距離列車の名称にもなった詩人、カール・サンドバーグの生地です。
「三列車の分岐点略図」 |
駅情報: |
所在地 |
225 South
Seminary Street |
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経緯度 |
北緯40.94度 西経90.36度 |
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標高 |
238m |
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人口 |
32195人 (2010年度統計) |
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駅員 |
有人駅 |
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営業時間 |
7:00 - 20:35 毎日 |
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駅舎 |
木造駅舎、1984年建造 |
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乗降客数 |
106491人 (2012年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Chicago, IL - Denver, CO - Salt Lake City, UT - Emeryville, CA ] |
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[ Chicago, IL - Galesburg, IL - Quincy, IL ] |
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[ Chicago, IL - Albuquerque, NM - Los Angeles, CA ] |
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[ Chicago, IL - Galesburg, IL - Quincy, IL ] |
駅舎正面 |
チケットカウンターと待合所 |
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機関車3重連で到着のサウスウェストチーフ号 |
出発を待つサウスウェストチーフ号LA行き |
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ロサンゼルス、クインシー方面(南西方向) |
シカゴ方面(北東方向)をのぞむ |
CB&Q Galesburg Station、1912年建造、1983年解体 (写真:1978年11月)
CB&Q駅舎のアムトラック待合所 (写真:1980年11月) |
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