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Amtrak - Lake Country Limited



LAKE COUNTRY LIMITED
Chicago, IL - Janesville, WI
98 miles / 158 km


レーク・カントリー・リミテッド号はイリノイ州シカゴとウィスコンシン州ジェーンズビルを結ぶ短距離列車でしたが、2001年9月23日に廃止されました。 この列車が誕生したのは2000年4月15日なので、わずか1年5ヶ月で消えてしまった短命の列車でした。 終点のジェーンズビル(Janesville)はアムトラックの発足した1971年に旅客列車が廃止されていたので、29年ぶりの列車復活だったのですが、営業成績が低調ですぐに廃止されてしまいました。 この列車の運行目的は主にエクスプレス便の輸送にありました。 しかし、その荷物輸送が失敗に終わり、二の次であった旅客輸送も1列車につき数人という空気を運ぶような状況となり、2000年4月15日に開業した時は毎日運行だったものが、2001年3月24日には土曜日のみの週1便運行へ削減され、最終的に2001年9月23日に廃止されたというものです。 この列車はウィスコンシン州の援助を受けて運行されていました。 シカゴへの短距離列車の多くは州の援助を受けて運行されていて、ウィスコンシン州もそれにならってレーク・カントリー・リミテッド号を運行させたのですが、結果的にうまくいかなっかたわけです。 開業当時はもの珍しさで旅客数は伸びますが、その後は必ず減少します。 レーク・カントリー・リミテッド号は開業してから1年にも満たない内に週1便(土曜日のみ)へと減便してしまいました。 これは少し早すぎる決断だったような気がします。 週1便では利用したくても出来ない状況で、サービスダウンも甚だしく、こんなことをするぐらいならいっそのこと廃止にしてしまった方が良かったのではないかと思います。 

この列車に関する廃止の経緯や詳細は知らないのですが、週1便運行を6ヶ月も続けたのにはアムトラックの規則が絡んでいると思います。 アムトラックには駅業務や列車運行の変更や廃止の届出を180日前までに告知する 「180-Day Notice」 という規約が存在します。 アムトラックはレーク・カントリー・リミテッド号を2001年3月に廃止をしたかったのでしょうが、この規約が存在するのでとりあえず2001年3月に廃止を告知し、その180日後の2001年9月に廃止をしたのでしょう。 廃止の告知後は経費節減のため運行を週1便としたのが見え見えです。 中途半端な感じで消えてしまったレーク・カントリー・リミテッド号は何だか可哀想です。 今でも駅施設はそのまま残されているので、ガソリン価格の上昇、シカゴ周辺の交通渋滞の悪化、路線周辺の人口増加などの条件が揃えば、レーク・カントリー・リミテッド号の復活は十分に可能性はあると思います。

Media by McCann

 

 

廃止の告知が書かれている時刻表(アムトラック時刻表、2001年春/夏号より転載)。 列車番号は「343」と「344」を使用。 運行日が「Sa」(土曜日)のみとなっている。 開業時は機関車1台、コーチ車2両、荷物車、ロードレーラーが基本編成でしたが、廃止直前にはコーチ車1両だけになっていました。

 

 

 

列車情報:

運行区間

Chicago, IL - Janesville, WI

距離

98 miles / 158 km

廃止日

2001年9月23日

所要時間

2時間30分

使用車両

アムフリート・ホライゾンフリート

編成

コーチ車のみ

 

停車駅情報:

停車駅 時間帯 距離

標高

備考

Chicago

IL CT

0 mi

182 m

METRA(コミューターとレイン)と共用

Glenview

IL CT

18 mi

198 m

METRAと共用

Lake Geneva

WI CT

67 mi

298 m

 

Janesville

WI CT

98 mi

249 m

 

アムトラックの駅のみ全駅掲載で、都市部のコミュータートレインの駅は省略しています。


ジェーンズビル付近を走るレーク・カントリー・リミテッド号

機関車を先頭に荷物車、コーチ車、ロードレーラーの短編成

(2000年7月)


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