この駅は2002年3月18日に開業した比較的新しい駅です。　この日から運行開始したアムトラックの列車は、ローダイ市の31年振りの旅客列車復活となり、祝典には600人を超える観衆が集まったそうです。　駅は町の中心部、ダウンタウンにあるので、にぎやかな雰囲気がします。　この町の名は「Lodi」ですが、私は最初「ローディー」と読んでいました。　本当は「ローダイ」と読むということを知ったのは、随分あとのことです。　その最初のイメージが消えず、今でもこの駅名を見ると、つい「ローディー」と読んでしまいます。　そういえば、アメリカのファミリーレストランで日本にもある「IHOP」も、最初は「イホップ」と発音した記憶があります（私が中学生の頃、大昔の話です）。　正しくは「アイホップ」と読むのですが、どうもこの手の「 I 」が入った単語は苦手のようです。　ちなみ「IHOP」とは「International House Of Pancake」 （国際パンケーキの家？）の頭文字から来ています。　

駅の話に戻しましょう。　ここは無人駅ですが、駅舎を地元バスなどと共用したトランスポーテーションセンターとして使用しているので、一通りの施設は整っています（ただし夜間は閉まっている）。　駅舎は真新しいので新築の建物に見えますが、昔のサザン・パシフィック鉄道のものを移築改装して使っています。　実は私が訪れた2001年12月は、まだ鉄道の駅としてはオープンしておらず、アムトラックの列車は通過扱いの時でした。　しかしトランスポーテーションセンターとしてはすでに機能していましたし、プラットホームの工事もすべて終了していたので、すぐにでも列車が停まれそうな気がしたのですが、その3ヵ月後にやっと開業したという訳です。　何でも信号システムの変更をしていたということで、やはり鉄道の施設というのはなかなか複雑で手間がかかると改めて感じました。　ここの駅舎のすぐ横には木造の時計台が建っています。　これを見た時、埼玉県の川越にある鐘楼、「時の鐘」 を思い出しました。

再訪：
2012年8月に再訪しました。　前回訪問時は開業前の駅だったので、開業後の初訪問です。　改修から10年以上経ち、駅舎も周囲に溶け込んでいるようです。　植林したての木々も大きくなり、駅舎を覆い隠すほどになっています。　駅前にはアムトラックのバス停とローカルバスのターミナルがあり、人々の出入の多い活気のある駅風景です。　ひとつ大きな変化点として、駅の東側にあった貨物の側線がすべて撤去されて更地になっていました。　今は単線だけが残り、鉄道ファンとしては寂しい景色となっています。

駅情報：

所在地

24 South Sacramento Street Lodi, CA 95240

経緯度

北緯38.13度　西経121.27度

標高

14ｍ

人口

62134人 （2010年統計）

駅員

無人駅

駅舎

木造駅舎、2001年改築

乗降客数

7422人 （2011年度）

アムトラック列車情報：

SAN JOAQUINS

[ Sacramento, CA - Stockton, CA - Fresno, CA - Bakersfield, CA ]

2012年8月訪問

駅舎全景（西側）
2012年8月16日

時計台 （南側）
2012年8月16日

駅舎正面（西側）
2012年8月16日

駅舎ホーム側（東側）
2012年8月16日

駅舎ホーム側（東側）
2012年8月16日

駅舎ホーム側（東側）
2012年8月16日

駅舎南側
2012年8月16日

アムトラックバス停（駅前）
2012年8月16日

待合所
2012年8月16日

駅舎内にはインフォメーションセンター（奥）
2012年8月16日

改修直後の航空写真（待合所の写真から）
2012年8月16日

昔の駅風景（待合所の写真から）
2012年8月16日

サクラメント方面（北方向）
2012年8月16日

ベーカーズフィールド方面 （南方向）
2012年8月16日

駅前通り、Sacramento Street （北方向をのぞむ）
2012年8月16日

駅付近、Pine Street （西方向をのぞむ）
2012年8月16日

2001年12月訪問

駅舎正面、時計台がシンボル
2001年12月15日

駅舎ホーム側
2001年12月15日

サクラメント方面（北方向）
2001年12月15日

ベーカーズフィールド（南）方面
2001年12月15日

改修前のローダイ駅舎ホーム側 （1986年8月19日）