LOUISVILLE |
KENTUCKY |
(LVL) |
ケンタッキー州ルイビルといえば、競馬ファンならば知っていると思いますが、例年5月上旬に行われるケンタッキーダービーの開催地として知られています。 この世界的に有名なケンタッキーダービーは Churchill Downs という1874年に建設された競馬場を使用し、そのレースも1875年から始まったという伝統的なものであります。 第126回ケンタッキーダービー(2000年5月6日)では、フサイチペガサスという日本人が馬主(関口房朗氏)の馬が優勝したそうです。 ルイビルにはもうひとつ日本人に馴染みのものがあります。 カーネルサンダースという名前を聞いたことがあるでしょうか? この人はケンタッキーフライドチキン(KFC)の創始者で、ルイビルで生まれ育ちました。 今でもケンタッキーフライドチキンの本社はここルイビルにあり、その本社の一角は Colonel Harland Sanders Museum という博物館になっていてケンタッキーフライドチキンの歴史などが展示されています。 アムトラックの駅は1891年9月7日に開業したルイビルユニオンステーションを使用しています。 この建物は Richardsonian Romanesque 様式の白い石造りのもので、まるで教会と見まがうような荘厳な造りをしています。 これだけ大きな駅ですがアムトラックの係員のいない無人駅となっています。 無人駅といっても駅舎内には観光案内所がありますし待合所、トイレ、公衆電話の施設は整っています。 ユニオンステーションのすぐ横には市バスのターミナルもあるので市内散策する人には便利です。 このユニオンステーションは1976年11月にアムトラックの旅客列車(Floridian)が ルイビル郊外にあるAuto Train駅へ移転してから、列車の来ない駅として存在し続けてきましたが、2001年12月4日にシカゴからのケンタッキー・カーディナル号(Kentucky Cardinal)がそれまでの終点だったインディアナ州ジェファーソンビルからここルイビル駅まで8キロ延長され、25年ぶりにユニオンステーションに旅客列車が戻ってきました。 このケンタッキー・カーディナル号の乗り入れのために、今までは道路だった所へ線路を敷いて駅舎の横へ新しいプラットホームを設置しました。 下にある駅周辺の配線略図を見れば分かると思いますが、本線から分岐した支線にさらに引込み線を加えたというかなり手の込んだ敷き方をしています。 敷設費用を節約したければその既設の支線上にでも駅を設ければ良いわけで、わざわざユニオンステーションの横まで線路を持ってくるとは、ルイビル市の鉄道に対する意気込みを感じます。 このような複雑な配線となったため、列車はまず本線から支線に移り、その後スイッチバックをして駅へ進入するという鉄道マニア泣かせの運転をしてくれます。 線路は駅で行き止まりになっているので、いかにも終着駅といった雰囲気があります。 注記: ケンタッキーカーディナル号は2003年7月6日に廃止され、それと同時にルイビル駅も廃止されました。 |
駅情報: |
所在地 |
Union Station |
|
経緯度 |
北緯38.25度 西経85.77度 |
|
標高 |
140m |
|
人口 |
741096人 |
|
駅舎 |
石造り駅舎、1891年建造 |
|
現在状況 |
不明 |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Louisville, KY - Indianapolis, IN -
Chicago, IL ] |
ルイビルユニオンステーション |
駅舎正面 |
|
ユニオンステーションホーム側 |
駅舎内部 |
|
北側の線路は行き止まり(南方向をのぞむ) |
北方向をのぞむ |
|
| 駅検索ページ | 廃駅のページ | ケンタッキー州の駅 |
| アムトラックのページ | ホーム |