ニューバッファロはミシガン州の南西の角にあり、インディアナ州との州境までは3キロほどしかありません。　アムトラックのニューバッファロ駅には駅舎はなく、簡易待合所のみが設置されています。　駅は町の南外れにあり、周囲は雑木林が広がる寂しい場所です。　現在この駅には移転の話があり、今ある駅から1キロ北にあるアムトラック所有の路線へ新駅を設置し、現駅を廃止する予定です（下図を参照）。　この移転により、「ペレ・マルケット号」が1日1往復しかなかったものが、「ウォルバリン号」と「ブルーウォーター号」の1日2往復が停まる駅になり、若干のサービス向上になります。　また新駅は現駅のような町外れではなく、街中に設置されるので、もう少し明るい雰囲気の駅になるはずです。　しかし私見としてはそういった利便性の問題というより、アムトラックは自分の保有する路線に駅を造った方が何かと都合がよいので、そのための移転であろうと考えています。　貨物鉄道会社の路線に駅があると、改修費用、保安対策、事故時の保険などの事務手続きが多く、はっきりいって面倒なのでしょう。　2007年度中に移転予定ですが、経験上大抵遅れます。

新駅訪問：
2009年10月26日に新駅が開業（移転）しました。　計画より2年遅れての完成です。　2011年3月に訪問し、まずは新しく出来た駅を観察です。　真新しい駅はコミュータートレインの駅にありそうな簡素なもので、プラットホーム上に屋根があるだけです。　周囲はアパートが建ち並ぶエリアで、最近になって町が整備されたようですべてが新しく、まだ町に馴染んでいません（新興住宅地の人工的な浮いた感じ）。　新駅からすぐのダウンタウンはこじんまりとしており、こちらは歴史が感じられる風格を持っています。　ダウンタウンから駅方向（北）を望むと、遠くにミシガン湖く青く輝いているのが見えました。　この日は天気も良くのどかで、のんびりとした町に感じました。

そのあと廃止された旧駅を訪れました。　新駅はWhittaker Street沿いに出来ましたが、旧駅も新駅から内陸（南）に1キロほど入ったWhittaker Street沿いにあります。　同じ道を南進すればよいので、見つけるのは楽です。　旧駅のシェルターと駅名板は撤去されていました。　しかし、公衆電話だけは健在です。　駅名標も駅名部分の板は取り外されていますが、支えのポールは2本とも残っています。　周辺環境は以前と変わらず、雑木林に囲まれた寂しい場所でした。

この駅は移転に伴い、駅名コードが変更になりました。　旧駅時代は「NBM」でしたが、今は「NBU」になっています。

駅情報：

所在地

225 North Whittaker Street
New Buffalo, MI 49117

経緯度

北緯41.79度　西経86.74度

標高

201m / 660ft

人口

2200人

駅員

無人駅

駅舎

駅舎なし、簡易待合所のみ

乗降客数

3297人 （2008年度）

アムトラック列車情報：

BLUE WATER

[ Chicago, IL - Battle Creek, MI - Port Huron, MI ]

WOLVERINE

[ Chicago, IL - Battle Creek, MI - Detroit, MI - Pontiac, MI ]

2011年3月19日訪問（新駅）

駅正面

駅全景

駅前駐車場

プラットホーム

案内板

ホームの屋根

ポンティアック方面（東方向）をのぞむ

シカゴ方面（西方向）をのぞむ

駅からダウンタウン方面（南方向）をのぞむ

ダウンタウン（Whittaker Street）

廃止になった旧駅の状況（2011年3月19日）

ニューバッファロー旧駅

シェルターは撤去（公衆電話は健在）

駅名標も撤去

駅名板を支える2本のポールは残っていた

グランドラピッズ方面（東方向）をのぞむ

シカゴ方面（西方向）をのぞむ

2002年5月8日訪問（旧駅時代）

ニューバッファロ駅には駅舎がない

簡易待合所

グランドラピッズ方面（東方向）をのぞむ

シカゴ方面（西方向）をのぞむ