OKEECHOBEE |
FLORIDA |
(OKE) |
オキーチョビーは人口約5千人の小さな町ですが、有名なものがひとつあります。 それは町のすぐ南にある「オキーチョビー湖」(Lake Okeechobee)です。 何が有名なのかというと、フロリダ州で最大の湖(アメリカで2番目に大きい淡水湖)となっていることです。 「オキーチョビー」とは愉快な語調ですが、これはセミノール・インディアンの言葉で、「大きい水」という意味だそうで、その地名には大いに納得します。 面積は約1890平方キロあり、大阪府とほぼ同じ大きさです。 湖面の標高はわずか4メートル。 ここから流れ出た水がゆっくりゆっくり海抜0メートルの海にたどり着く間に、広大なエバーグレーズ(大湿地帯)を育んでいます。 ここまで来たついでに、やはり州最大の湖ということもあり見に行きました。 さぞかし広々とした気分にさせてくれるのだろうと期待して行ったのですが、全然広く感じません。 アメリカに来て尺度の感覚が狂ってしまったのか、茶色ののっぺりした湖面からは少し大きな池といった印象しか受けませんでした。 しかしこれは周囲が平らすぎて、距離感がつかめないから広く感じないのだと思います。 湖の周囲に山などの起伏や対象物があったほうが奥行きがはっきりして、何もないよりも広く感じるかもしれません。 このように、見に行っても面白くはなく、すぐに退屈してしまうので、湖の訪問はそれほどお勧めしません。 アムトラックのオキーチョビー駅には1924年建造のシーボード・エアライン鉄道(Seaboard Airline Railroad - SAL)の駅舎があります。 箱型のシンプルなスパニッシュ風建物ですが、相当に老朽化しています。 駅は無人で待合所も駅舎内にありません。 駅舎はベニヤ板などで塞がれ閉鎖されています。 アムトラックの利用客は駅舎の東側にあるスチール製の簡易待合所を使用するしかありません。 この駅にはシルバースター号のみ停車し、シルバーメテオ号は通過します。 このあたりの路線は東西方向に敷かれているので、マイアミ方面が東、ニューヨーク方面が西を向いています。 ここオキーチョビーからひとつ隣のウェストパーム・ビーチまでの間には約58マイル(93キロ)にわたり直線が続いています。 この直線区間はアムトラックの中では最長であると思います。 この線の建設当時、目的地まで直線的に結ぶ鉄道路線が流行していました。 シーボード・エアライン鉄道もそれにならって一気にウェストパームビーチまで直線の線路を敷いたのです。 会社名に付いている「エアーライン」とは飛行機や航空路線のことではなく、目的地まで直線的に結ぶ鉄道路線のことを当時アメリカではエアーラインと呼んでいました。
再訪記: |
駅情報: |
所在地 |
801 North Parrott Avenue |
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経緯度 |
北緯27.25度 西経80.83度 |
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標高 |
6m / 20ft |
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人口 |
5621人 (2010年統計) |
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駅員 |
無人駅 |
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駅舎 |
駅舎は閉鎖中、1924年建造 |
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乗降客数 |
3976人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ New York, NY - Columbia, SC - Orlando, FL - Miami, FL ] |
駅舎正面(閉鎖中) |
駅舎ホーム側 |
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簡易待合所が右下に見えます |
西方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
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駅前通り(南方向をのぞむ) |
フロリダ州最大の湖、レーク・オキーチョビー |
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2006年11月訪問 |
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駅舎正面 |
駅舎ホーム側 |
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駅名標 |
アムトラック用駅舎ではないことを示すボード |
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アムトラック利用客は簡易待合所を使用 |
夕暮れのオキーチョビー湖 |
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東方向(マイアミ方面)をのぞむ |
西方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
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