OLD SAYBROOK |
CONNECTICUT |
(OSB) |
オールド・セイブルークはコネチカット川の河口にある小さな町です。 コネチカット川は州都のハートフォードやマサチューセッツ州スプリングフィールドなどの主要都市を流れる大きな川ですが、河口はほとんど開発されておらず、港湾都市を形成していません。 東隣のニューロンドンはテムズ川河口が港湾都市に開発されているで、大きなギャップを感じます。 コネチカット川の河口付近は浅瀬で、大型船の航行が出来ないのでしょうか。 開発されない理由はよく分かりませんが、大河の河口にある町にしては長閑な場所です。 オールド・セイブルーク駅は町の北側にあり、コミュータートレインのショーラインイースト(Shore Line East)が共用しているからか、駅前には大きな駐車場があります。 この駅には1873年にニューヨーク・ニューヘイブン&ハートフォード鉄道(New York, New Haven and Hartford Railroad) が建造した木造駅舎が健在です。 古い駅舎を改修して使用していますが、少々近代化しすぎかなと感じます。 駅舎の西側部分は旧貨物取扱所でしたが、現在はレストランに改造されています。 駅舎の東側がアムトラック事務所になりますが、その部分に建物が「く」の字に折れ曲がっています。 当時、ニューヨーク・ニューヘイブン&ハートフォード鉄道とコネチカット・バレー鉄道(Connecticut Valley Railroad)が駅を共用していたのですが、プラットホームは別々に設けていたため、駅からの出口もそれぞれのホームに面するために2ヶ所必要だったことから、このようなデザインになったそうです。 駅舎から線路側に出ると、短いながら嵩上げされたホームが目に入ります。 2002年にはエレベーター付きの跨線橋も完成し、バリアフリー化された近代的なプラットホームです。 ホーム配置は駅舎側にあるホームと、北側の島式ホームの2本で、番線は3本になります。 一番北側の側線はコミュータートレイン(Shore Line East)の折り返し線として使用されているのでしょうか。 西方向から来るコミュータートレインは、ほとんどの列車がこの駅止まりになっています。 ボストン方面の列車はこの駅を出るとすぐにコネチカット川の河口に架かる鉄橋を渡ります。 600メートルほどのトラス鉄橋ですが、船舶航行のため中央部が跳ね上がる仕組みになっています。 この鉄橋は1907年に造られ、1987年には歴史的建造物の候補として推されましたが、鉄橋を所有しているアムトラックがその登録を拒否しました。 高速鉄道に使用しているので、老朽化となればすぐにでも新しい橋に架け替えたいからではないかと勘繰りますが、アムトラックの決定もある程度は理解できます。 |
駅情報: |
所在地 |
455 Boston Post Road |
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経緯度 |
北緯41.30度 西経72.38度 |
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標高 |
9m / 30ft |
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人口 |
10367人 |
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駅員 |
有人駅 |
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営業時間 |
5:15am - 9:30pm 毎日 |
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駅舎 |
木造駅舎、1873年建造 |
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乗降客数 |
63929人 (2010年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Boston, MA - New York, NY - Newport News, VA ] |
都市鉄道情報: |
名称 | 種別 |
ConnDOT (Connecticut Department of Transportation) |
Shore Line East (コミュータートレイン) |
駅舎正面 |
コミュータートレイン(Shore
Line East)と共用 |
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待合所とチケットカウンター(右) |
待合所に飾ってある昔の駅風景 |
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駅舎ホーム側 |
駅舎の西側部分はレストランとして使用 |
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エレベーター付き跨線橋は2002年に完成 |
とんがり屋根の跨線橋は木材使用 |
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西方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
東方向(ボストン方面)をのぞむ |
非電化時代のオールド・セイブルーク駅、この当時は青色の駅舎でした(1989年) |
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