OMAHA |
NEBRASKA |
(OMA) |
ネブラスカ州最大の都市オマハは、アイオワ州との州境を流れるミズーリ川の西側に発展した町です。 アムトラックの駅からミズーリ川(州境)までは直線距離で800メートルしか離れていません。 シカゴ行き(東行き)の列車はこの駅を出ると大きなミズーリ川に架かる長い鉄橋を渡り、アイオワ州へと進んでいきます。 アムトラックのオマハ駅はアムトラック時代に出来た近代駅舎を使用しています。 最近造られる駅舎はデザインが凝った斬新なものや、わざと古いデザインで昔風にしたりと、両極端の選択が多く、この駅のような機能主義でシンプルなものはなくなりつつあります。 この駅舎はアムトラック時代初期の典型的なモデルで、何10年か後にはアムトラック駅舎の典型例として、希少価値が出てくるのではないでしょうか。 このアムトラック駅舎のすぐ西隣にはシカゴ・バーリントン & クインシー鉄道(Chicago Burlington & Quincy Railroad - CB&Q)の1898年建造(1930年改修)の石造りの大きな駅舎が閉鎖されたまま放置されています。 窓などにはベニヤ板が打ち付けられていて悲惨な状況です。 先ほどアムトラック駅舎をほめたばかりですが、やはりこの旧駅舎を修理して、もう一度復活させてもらいたいです。 これだけ大きな駅舎はもう一度造れといわれても簡単に造れるものではありません。 朽ちて取り壊される前に何とか手を打ち、歴史的建造物としてでも良いから残ってもらいたいと思います。 この旧駅舎の線路を越えた向かい(北側)にも、石造りの大きな駅舎が残されています(所在地: 801 South 10th Street)。 こちらのものは1931年建造のオマハ・ユニオン・ステーション(Omaha Union Station)で、この駅舎はすでに 「Durham Western Heritage Museum」(歴史博物館、UPの蒸気機関車や客車も展示されている)として使われているので、壊される心配はなさそうです。 しかしこのユニオン・パシフィック鉄道の旧駅舎の前からは線路は剥がされていて、駅らしさは失われています。 その点、シカゴ・バーリントン & クインシー鉄道の旧駅舎は線路とプラットホームは現存、しかも旅客列車(アムトラック)まで走っているという恵まれた環境です。 そういう意味でも、もう一度駅として蘇ってほしいと鉄道ファンとしてはひそかに願っています。 駅舎を放置しているということは、オマハ市はお金が無いんだね、きっと。
再訪:
再々訪: |
駅情報: |
所在地 |
1003 South
9th Street |
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経緯度 |
北緯41.25度 西経95.23度 |
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標高 |
320m |
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人口 |
390007人 |
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駅員 |
有人駅 |
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営業時間 |
21:30 - 6:30 毎日 |
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駅舎 |
近代駅舎、建造年不明 |
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乗降客数 |
25982人 (2007年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Chicago, IL - Denver, CO - Salt Lake City, UT - Emeryville, CA ] |
観光鉄道情報: |
名称 | 種別 |
Omaha Zoo Railroad |
動物園内を走る30インチゲージの蒸気機関車牽引の列車 (4月-10月) |
2009年6月28日訪問 |
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駅舎正面 |
駅舎ホーム側 |
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待合所とチケットカウンター(奥) |
番線とのりばを表示 |
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シカゴ方面 (東方向)をのぞむ |
プラットホーム(西方向をのぞむ) |
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旧駅舎ホーム側 |
旧駅舎ホーム側 |
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線路向かいにはユニオン・パシフィックの旧駅舎 |
夜明けのオマハ・ダウンタウン |
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2002年5月2日訪問 |
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駅舎正面 |
チケットカウンターと待合所 |
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エマリービル方面 (西方向) |
シカゴ方面 (東方向) |
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現アムトラック駅舎のすぐ西側にある旧駅舎 |
旧駅舎ホーム側 |
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