PORT HURON |
MICHIGAN |
(PTH) |
ポート・ヒューロンはミシガン州の東端、カナダとの国境にある町で、人口は3万人強です。 五大湖のひとつ、ヒューロン湖の南端に位置しています。 そのヒューロン湖から南に流れ、デトロイトにあるセント・クレア湖を経由しエリー湖へと続くセント・クレア川がアメリカ・カナダの国境線となっています。 カナダ側にはサーニア(Sarnia)という町が隣接しています。 2004年4月まではアムトラックのインターナショナル号が国境をトンネルで越え、サーニアまで行き、そこからVIAの路線を使用し、トロントまで直通していました。 2001年9月のテロ以降、国境警備強化による入国審査時間の増加で安定した運行が出来なくなり、輸送人数も減少してきたことから、2004年4月にポート・ヒューロン~トロント間を廃止し、アメリカ国内のみの運行へと変更されました。 今はブルー・ウォーター号がシカゴ~ポート・ヒューロンを結んでいます。 VIAもサーニア~トロント間の旅客列車をまだ運行しているので、実質の廃止区間はポート・ヒューロン~サーニア間の3マイル(約5キロ)だけですが、国際列車の廃止は悲しい気分にさせました。 私がポート・ヒューロンを訪れた2002年はまだ国際列車のインターナショナル号が健在だったので、駅には入国管理と税関の事務所が設置されていました。 ポート・ヒューロンのアムトラック駅は1979年建造の近代駅舎を使用しています。 この駅は2003年に経費削減のため無人化されましたが、ブルー・ウォーター号が復活した2004年には再び有人駅に戻されています。 チケットカウンターの営業時間は列車運行時間に合わせて夜10時から朝6時までとなっています。 この駅は行き止まり式になっていて、線路の東端には車止めが付けられています。 現在運行しているブルー・ウォーター号はポート・ヒューロンが終点なので、行き止まりでも構いませんが、カナダへ直通する国際列車のインターナショナル号が運行していたときはどうしていたのでしょうか。 一旦この駅に入線し、入国審査の後、バックして本線に戻り、それから国境のトンネルへと向かったのでしょう。 せっかくポート・ヒューロンへ来たのですから、その国境トンネルも見学に行きました。 1891年開通、全長1800メートル、国境のセント・クレア川の下をくぐるトンネルで、歴史的建造物に指定されています。 いまのトンネルは新線に切り替えられていますが、旧トンネルも線路は剥がされていますが残っています。 国境のトンネルだからものものしい警戒と思いきや、まったく普通のトンネルでした。 ゲートや鉄柵はなく、国境警備隊もいなくて、自由にトンネルに入れそうです。 誰もいないといってもやはり国境のトンネルなので、撮影には気を使いました。 遠方からこそこそとトンネルを撮影している人間はとても怪しい。 追記: 2018年12月に再訪しました。 今回は列車で訪問、深夜に到着し、また早朝の折り返し列車に乗るので駅で夜を明かしました。 ポートヒューロン駅は再度無人化されていましたが、列車のクルーが宿泊施設としてこの駅を利用するので完全な無人というわけでなく、人の気配があります。 夜間の利用でしたが、スタッフが同じ施設にいるというだけで安心感があります。 |
駅情報: |
所在地 |
2223
16th Street |
|
経緯度 |
北緯42.96度 西経82.44度 |
|
標高 |
186m / 610ft |
|
人口 |
30184人 (2010年統計) |
|
駅員 |
無人駅 |
|
駅舎 |
近代駅舎、1979年建造 |
|
乗降客数 |
24015人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Chicago, IL - Battle Creek, MI - Port Huron, MI ] |
2018年12月30日訪問 |
||
駅舎正面 |
駐車場 |
|
駅舎ホーム側 |
プラットホーム |
|
アムトラック駅名標 |
駅の営業時間 |
|
待合所 |
待合所 |
|
チケットカウンターは閉鎖(無人駅) |
列車時刻表 |
|
プラットホーム |
駅舎東側にあるアムトラックの表示 |
|
シカゴ方面(西方向)をのぞむ |
東方向をのぞむ(行き止まり) |
|
2002年5月8日・9日訪問 |
||
駅舎ホーム側 |
駅名標 |
|
待合所 |
当時は入国管理と税関の事務所があった |
|
シカゴ方面(西方向)をのぞむ |
東方向は行き止まりになっている |
|
国境トンネルへの下り坂 (東方向をのぞむ) |
カナダへの国境トンネルを通る貨物列車 |
|
| 駅検索ページ | [ P ] の駅 | ミシガン州の駅 |
| アムトラックのページ | ホーム |