RHINECLIFF - KINGSTON |
NEW YORK |
(RHI) |
ラインクリフ(Rhinecliff)という町は存在しません。 ラインクリフはラインベック町(Rhinebeck)に属する集落の名ですが、歴史も古く住民意識も高いことから駅名や地名として使われています。 ラインクリフはセンサス(国勢調査)によって指定された特別な地区になっています(「Census-Designated Place」を略し「CDP」といわれます)。 この指定地区(CDP)は調査報告に統計上使用するもので、州や郡の区分とは異なります。 センサスのデータでは、ラインクリフは人口が425人(2010年統計)と発表されています。 連名になっているキングストン(Kingston)はハドソン川の対岸にある町で、このあたりでは一番大きな町です。 ラインクリフからキングストンまでは直線距離では約4キロですが、ハドソン川があるので直行は出来ません。 キングストンまでは7キロ北にある鉄橋を渡らなければ行けないので、コの字を描くようなルートになり、約20キロの道のりになってしまいます。 この鉄橋ができる前はここラインクリフからキングストンまでフェリーで結んでいましたが、鉄橋が完成した1957年にフェリーは廃止されました。 その旧フェリー乗場はラインクリフ駅に隣接していて、いまでもその遺構があります。 ラインクリフは小さな集落なので繁華街などなくとても静かです。 不審者などいれば目立ってしまうほどの小さな集落なので、治安は全く問題ありません。 ラインクリフが属するラインベック町にしても人口8千人ほどなので、駅の利用客は大していないように感じますが、この駅の2007年度の年間乗降客数は16万人を越えています。 運行本数の多いエンパイア・サービスの駅だからでしょうが、それにしても多いですね、不思議です。 利用客が多いので駅はアムトラック係員のいる有人駅です。 駅舎は1914年建造、ニューヨーク・セントラル鉄道時代のレンガ・石造りの建物を使用しています。 昔の面影を残す雰囲気の良い駅で、起伏のある高台にこじんまりと建つ駅舎はロケーションもよく、駅からはハドソン川の雄大な流れを見ることが出来ます。 駅舎の中には小さな待合所と小さなチケット窓口があり、壁には昔の駅風景の写真がたくさん飾られていて、眺めていて飽きません。 プラットホームは複線に挟まれるかたちで島式のものが1本あります。 ホームは川沿いの一段低い所にあるので、跨線橋を使って降ります。 ホームへ降りると目の前はハドソン川です。 天気の良い日はホームのベンチに座りのどかな気分で列車を待てそうです。 注意: シカゴとニューヨークを結ぶ長距離夜行列車のレークショアリミテッド号は通過します。 |
駅情報: |
所在地 |
Hutton and Charles Streets |
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経緯度 |
北緯41.92度 西経73.95度 |
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標高 |
12m / 40ft |
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人口 |
425人(Rhinecliff) |
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駅員 |
有人駅 |
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営業時間 |
5:30 - 22:00 毎日 (休憩3回あり) |
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駅舎 |
レンガ・石造り駅舎、1914年建造 |
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乗降客数 |
163205人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Montreal, QC - Albany, NY - New York, NY ] |
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[ Niagara Falls, NY - Buffalo, NY - Albany, NY - New York, NY ] |
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[ Burlington, VT - Rutland, VT - Albany, NY - New York, NY ] |
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[ Toronto, ON - Buffalo, NY - Albany, NY - New York, NY ] |
2005年8月13日訪問 |
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駅舎正面(北側) |
駅舎南側 |
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待合所 |
待合所とチケットカウンター(右の窓口) |
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ホームからハドソン川(西方向)をのぞむ |
プラットホーム(南方向をのぞむ) |
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南方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
北方向(アルバニー方面)をのぞむ |
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待合所に掲げてあった昔の駅風景(フェリー乗場) |
ラインクリフの街並み |
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