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Amtrak - Southwest Chief



SOUTHWEST CHIEF
Chicago, IL - Los Angeles, CA
3644 km / 2265 miles


サウスウェスト・チーフ号(Southwest Chief)はカリフォルニア州のロサンゼルスと、イリノイ州のシカゴを結ぶ長距離列車です。 この列車は毎日運行で、2階建て車両のスーパーライナーを使用し、基本編成はコーチ車、寝台車、食堂車、ラウンジ車、バゲッジ車という組み合わせになっています。 中西部のシカゴと西海岸を最短で結ぶ列車で、ルートの大半を旧サンタフェ鉄道(Atchison, Topeka & Santa Fe Railway - AT&SF)の路線を走ります。  また沿線は、アメリカの旧国道として有名な「ルート66号」(Route 66)とも重複しています。 地形的には地味なところを通りますが、鉄道や国道の歴史を垣間見ることが出来る路線です。 現在路線を所有しているバーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道(BNSF)の協力により、長距離列車にしては遅延の少ない安定した運行をしています。 サウスウェスト・チーフ号のルートにはまだ現役の腕木式信号機(Semaphore Signal)が活躍しています(写真参照)。 20158月の時点では、ニューメキシコ州のラトンラスベガス間での使用を確認しています。 このような幹線で腕木式信号が現役というのは奇跡的なことで、 新しいシステムに交換されてしまう前にぜひご乗車ください。 そのニューメキシコ州内にある腕木式信号機とアムトラックの写真が「RailPictures.net」で公開されていたので紹介します、画像はこちらからどうぞ。  また、YouTubeでは動画も公開されています、動画はこちらからどうぞ。 この路線のいたるところにあるサンタフェ鉄道の遺物。 サンタフェ鉄道といえば、「フレッド・ハーベイ」(Fred Harvey)について触れておくべきでしょう。 どこかで紹介したいとは思っていましたが、この項が一番相応しいと思いますので、彼の略歴を下に記します。

Fred Harveyフレッド・ハーベイは1835年生まれの英国人で、1850年、15歳の時にアメリカへ渡りレストランで働き始めます。 南北戦争(Civil War)後は西進する鉄道と共に、約20年間鉄道事業に携わってきましたが、そこで彼は飲食業の質の改善を痛切に感じました。 1870年にサンタフェ鉄道の社長と出会った彼は、1876年に最初のレストランをカンザス州のトピカ(Topeka, KS)に開業します。 そのレストランの質の高さを評価され、その後はサンタフェ鉄道沿線にレストラン、列車食堂、ホテルなどの事業を拡大し、サンタフェ鉄道の質の高いサービスに貢献し、彼のレストランも「ハーベイハウス(Harvey House)=最高の食事」、といわれるまでになりました。 彼のレストラン、「ハーベイハウス」では多くの女給が働いていました。 彼女らは「ハーベイ・ガールズ」(Harvey Girls)と呼ばれ、「ハーベイハウス」の特徴のひとつとなっていました。 この当時、女性にはほとんど就職先がなかった中で、破格の待遇であったそうです。 当時の月給が17ドル50セント、食事、部屋、制服が支給されていました。 彼女たちは非常に人気があり、ハーベイハウスの中でも重要な存在であったといわれています。 人気者であった証拠に、1946年には彼女らの活躍を描いた「ハーベイ・ガールズ」(Harvey Girls)というタイトルの映画が製作されたりもしました。 その後の旅客航空機の台頭はサンタフェ鉄道にも影響します。 第二次世界大戦中の軍事景気や、1950年代のブームなどで一時的に事業が潤った後は、旅客列車と共に凋落の道を進み、1968年にフレッド・ハーベイ社(Fred Harvey Co.)は終焉します(フレッド・ハーベイ社の名は消えましたが、他社に買収されたので、今もその伝統は受け継がれています)。 サンタフェ鉄道の駅にあったハーベイハウスは閉鎖されましたが、今でも多くの建物が現存しています。 ハーベイハウスはスパニッシュ風の建築様式を採用した特徴のある建物で、いくつかのハーベイハウスにはスペイン語で独自の名称が付けられています(例: カリフォルニア州バーストー駅は「Casa Del Desierto」)。 アムトラックのサウスウェストチーフ号はフレッドハーベイとサンタフェ鉄道が色濃く残る地域を走り、乗客は往時を偲ぶことが出来ます。


星野信夫さんより、サウスウェストチーフ号の運行に関する情報を頂いたのでここで紹介します。 アムトラックの列車が、なぜ運転打ち切りになるのかも分かる非常に興味深い内容です。 星野さんありがとうございます。

機関士と機関助士の受持区間は
 イリノイ州シカゴ~ミズーリ州カンザス・シティー
 カンザス・シティー~コロラド州ラ・ハンタ
 ラ・ハンタ~ニューメキシコ州アルバカーキ
 アルバカーキ~カリフォルニア州ニードルズ
 ニードルズ~カリフォルニア州ロサンゼルス
時刻表では43時間の行程で5組の機関士と機関助士を使います。

アムトラックで運転打ち切りになる理由は、列車の遅延で乗務員の拘束持ち時間が無くなっても、機関士と機関助士の交代駅まで離れているか、機関士と機関助士が手当出来なくなる事です。 一組の機関士と機関助士の雇用者側の拘束持ち時間は10時間(此は共通の労働協約で決まっています。米国の労働組合は会社別ではなく、職能別)、サウスウェスト・チーフでは5組の合計で50時間なので大幅な遅れでも運転打ち切りになりにくくなっています。 BNSFはアムトラックには冷たくないので、列車待ちを機関士、機関助士の交代駅でさせています。 此処で幾ら待たせても、停車している列車には機関士を乗せる必要は有りません。 持ち越した遅れや列車待ちで増える遅れを見込んで、機関士、機関助士の招集を遅らせます。 雇用者側の拘束持ち時間は機関士、機関助士を招集して拘束した時点から減ります。 途中給油もアルバカーキでしていますが、アルバカーキにはBNSFのディーゼル機関車へのサービス設備が有り、そのサービス設備は駅と隣接していて燃料はBNSFから供給されています。 サンセット・リミテッドは乗務員の拘束時間と運転時間に差が少なく、機関士、機関助士の交代駅で途中給油が出来ない事(UPのディーゼル機関車へのサービス設備はアムトラックの駅と離れている事と自社のディーゼル機関車へのサービス設備はアムトラックには使わせていない)。 このため機関士、機関助士を列車に乗せた状態で給油をする必要が有るので、給油時間の分だけ拘束持ち時間が無くなる事と、タンクローリーをチャーターして給油するので、ダイヤが乱れて予定した地点と時刻でタンクローリーと待ち合わせが出来ないと、更に給油に時間が掛かって、拘束持ち時間が無くなります。(原文)

Media by McCann

編成実例 - Southwest Chief の車両番号

March 1, 2008: Train #3

↑ Los Angeles, CA

P42 Locomotive   49
P42 Locomotive   81

Baggage

  1710
Transition Sleeper   39018
Sleeper   32078
Sleeper   32082
Dining Car   38058
Sightseer Lounge   33024
Coach   34032
Coach   34008
Baggage/Coach   31030

*すべての客車は Superliner I と II (荷物車をのぞく)

 

Southwest Chief

 

イリノイ州プレイノ駅を通過する、シカゴ行きサウスウェストチーフ号(2002年5月)。 ここまで来れば終点まであと一息です。 プレイノ駅は停車しないので、この駅の通過時刻は時刻表からは分かりませんが、前後の駅のダイヤから判断すると、たいした遅れもなく運行していたようです。 先頭機関車の塗装はフェイズⅣのインターシティー仕様です。 現在ではすべてフェイズⅤ塗装になっています。

 

 

 

列車情報:

運行区間

Chicago, IL - Los Angeles, CA

Route Map

走行距離

2265 miles / 3644 km

運行日

毎日

所要時間

43時間00分(西行き)

使用車両

スーパーライナー(2階建て車両)

基本編成

寝台車、コーチ車、食堂車、展望ラウンジ車、バゲッジ車

 

停車駅情報:

停車駅 時間帯 距離

標高

備考

Chicago

IL

CT

0 mi

182 m

METRAと共用

(La Grange Road)

IL

CT

14 mi

195 m

通過、METRAと共用

Naperville

IL

CT

28 mi

218 m

METRAと共用

(Plano)

IL

CT

52 mi

198 m

通過

Mendota

IL

CT

83 mi

229 m

 

Princeton

IL

CT

104 mi

213 m

 

(Kewanee)

IL

CT

131 mi

 260 m

通過

Galesburg

IL

CT

162 mi

238 m

 

Fort Madison

IA

CT

220 mi

155 m

 

La Plata

MO

CT

298 mi

277 m

 

Kansas City

MO

CT

437 mi

244 m

Missouri River Mule号に接続

Lawrence

KS

CT

477 mi

 253 m

 

Topeka

KS

CT

503 mi

 271 m

カンザス州の州都

Newton

KS

CT

638 mi

441 m

 

Hutchinson

KS

CT

671 mi

 465 m

 

Dodge City

KS

CT

841 mi

759 m

 

Garden City

KS

CT

841 mi

864 m

 

Lamar

CO

MT

941 mi

1366 m

 

La Junta

CO

MT

993 mi

1239 m

 

Trinidad

CO

MT

1074 mi

1826 m

 

Raton

NM

MT

1098 mi

2057 m

 

Las Vegas

NM

MT

1209 mi

1953 m

 

Lamy

NM

MT

1274 mi

 1972 m

Santa Fe(州都)への乗換駅

Albuquerque

NM

MT

1341 mi

1511 m

ニューメキシコ州最大の都市

Gallup

NM

MT

1514 mi

1984 m

 

Winslow

AZ

MT

1641 mi

1480 m

 

Flagstaff

AZ

MT

1699 mi

2103 m

 

William Junction

AZ

MT

1730 mi

2115 m

 

Kingman

AZ

MT

1873 mi

1018 m

 

Needles

CA

PT

1940 mi

148 m

 

Barstow

CA

PT

2109 mi

642 m

 

Victorville

CA

PT

2146 mi

832 m

 

San Bernardino

CA

PT

2193 mi

329 m

Metrolink (コミュータートレイン)と共用 

Riverside

CA

PT

2203 mi

267 m

Metrolink と共用

Fullerton

CA

PT

2239 mi

91 m

Metrolink と共用

Los Angeles

CA

PT

2265 mi

47 m

Metrolink と共用

アムトラックの駅のみ全駅掲載で、都市部のコミュータートレインの駅は省略しています。
( )の駅はサウスウェスト・チーフ号の通過駅です。


Photo 1 Photo 2

肌寒い早朝のLa Junta駅 (2008年3月)

機関車へ給油中、Albuquerque駅 (2008年3月)

Photo 3 Photo 4

Raton-Las Vegasにある腕木式信号 (2008年3月)

昼食は食堂車でバーガー  (2008年3月)

Photo 5 Photo 6

Albuquerque-Gallup間の荒野 (2008年3月)

Albuquerque-Gallupの赤茶けた土地 (2008年3月)

Photo 7 Photo 8

Galesburg-Ft. Madison間の夕暮れ (2008年3月)

深夜のTopeka駅にひっそりと到着 (2008年3月)


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