SAINT LAMBERT |
QUEBEC, CANADA |
(SLQ) |
セント・ランバートは大都市モントリオールから約7キロほど東にある小さな町です。 モントリオール都市圏の町で、コミュータトレインも運行されていますが、モントリオールとの間に大河セント・ローレンス川が流れており、遮断されているからか、大都市中心部から7キロしか離れていないというのが信じられないくらいひっそりとした町です。 そのセント・ローレンス川に架かる鉄橋はビクトリア・ブリッジ(Victoria Bridge)といい、1860年に造られた歴史的建造物です。 鉄道と道路の併用橋で、鉄道橋の横に張り付くように細い道路が通っています。 この道路あまりに狭いので通勤時間帯は一方通行に制限されます。 朝のラッシュ時は西行き(モントリオール方面)のみ、夕方のラッシュはその逆で東方向の一方通行になります。 セント・ランバートの駅はその静かな町の東外れにあり、セント・ローレンス川まで1キロも離れていません。 近代的な駅舎が建っていますが、実質本位で良い感じです。 「CN Saint-Lambert」という表示が渋いです。 「Saint」と「Lambert」の間に「-」(ハイフン)が入っていますが、これが市の正式名称のようです。 アムトラックの駅名では「-」を入れていないので、私はそれに従っています。 待合所の写真を撮ろうと窓越しに中を覗くと、女性の係員と目が合いました。 一瞬気まずかったのですが、何とその女性はにこりと微笑んでくれました。 「何をしているの」と目を吊り上げて怒られることを覚悟していただけに、あっけにとられてしまいました。 彼女の素朴な人柄に癒されて、寿命が10年延びたような気がします。 アムトラックのNY行きはこの駅でVIAと分岐し、単独で国境へと南進します。 緑が多く洒落た町並みなので、車で探索してみました。 そしていきなり出合ったのが右の写真の標識です。 「ARRET」、しかも「E」の上に点まで付いている。 これ「アレット」と読むのでしょうか。 たぶんフランス語だから違う発音なんでしょうね。 とにかく、いきなり意味不明の表示が出てきたので驚きました。 交差点にある標識で赤とくれば、「止まれ」の意味なんでしょうが、「ARRET」と「止まれ」もしくは「STOP」と全く結び付かないんです。 関連性がなく想像も出来ないと、脳内の通信が一瞬止まるんです。 初めての体験です。 脳では今までの経験からこれは「STOP」と勝手に推測していたのでしょう。 しかし違った。 長いことアメリカに住んでいて、横文字に対して免疫が出来、マンネリになっていた自分に強烈なパンチを食らいました。 小さな町の、どこだか知らない小さな交差点での出来事ですが、これが一番フランス語圏のカナダを体感し、久しぶりに異国にいるということを実感させてくれた貴重な体験でした。 |
駅情報: |
所在地 |
329 Avenue St-Denis |
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経緯度 |
北緯45.50度 西経73.50度 |
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標高 |
21m / 70ft |
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人口 |
21599人 |
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駅員 |
無人駅 |
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駅舎 |
近代駅舎、建造年不明 |
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乗降客数 |
データなし |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Montreal, QC - Albany, NY - New York, NY ] |
VIAカナダ列車情報: |
名称 | 経路 |
VIA Rail Canada |
[ Montreal, QC - Quebec, QC ] |
VIA Rail Canada |
[ Montreal, QC - Gaspe, QC ] |
VIA Rail Canada |
[ Montreal, QC - Halifax, NS ] |
都市鉄道情報: |
名称 | 種別 |
AMT - Agence métropolitaine de transport |
コミュータートレイン |
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駅舎西側 |
駅舎ホーム側 |
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「CN
Saint-Lambert」(駅舎東側) |
カナディアン・ナショナル機関車3重連 |
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待合所 |
セント・ランバートの町並み |
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西方向(モントリオール方面)をのぞむ |
東方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
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Victoria Bridge (St. Lawrence River) |
鉄道が左、道路が右 |
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