トリニダッドはコロラド州南部にあるニューメキシコ州との州境近くの町で、人口は約9千人。　もっと何にもない町かと思っていましたが、意外に拓けた町でした。車の通りも多く、なかなか活気のある町です。　この町のすぐ南にはニューメキシコ州との州境にラトン峠があり、アムトラックの路線の標高は2300メートルを超えます。　そんな険しい峠が控えているようには見えない広々とした丘陵地帯のような町です。

アムトラックのトリニダッド駅にはパステルカラーの小さな平屋の駅舎があったのですが、2007年に高速道路の拡張工事の影響で解体撤去されました。　ライトブルー（グリーン系？）の色使いが爽やかな素敵な駅舎だったのですが、残念です。　ここはコロラドで海には程遠い内陸の地ですが、この旧駅舎は海辺にとても合うような気がします。　フロリダの海岸にでも持って行ったら良い雰囲気になるような駅舎でした。　旧駅舎には小さな待合所がありました。無人駅なのでそれほど期待せずに待合所に入りましたが、きれいに整理整頓された素晴らしい待合所でした。　地元の方が利用客のために管理していたようです。　ベンチのクッションや本棚など、人の温かみが感じられ、駅を大切に使ってくれていました。

2019年現在のトリニダッド駅はホームがあるだけの駅で、駅舎も待合所もありません（これから建造されるのかもしれません）。　何もないのですが、ホームだけは立派です。　長編成をカバーする長いプラットホームはコンクリートで嵩上げされており、乗降がしやすくなっています。　駅のライトも多く設置されていて、この点に関してはかなり改善がされており、利用しやすくなっているようです。

駅情報：

所在地

Pine and N. Commercial Streets
Trinidad, CO 81082

経緯度

北緯37.17度　西経104.51度

標高

1826ｍ

人口

9096人 （2010年統計）

駅員

無人駅

駅舎

仮駅舎

乗降客数

4770人 （2011年度）

アムトラック列車情報：

SOUTHWEST CHIEF

[ Chicago, IL - Albuquerque, NM - Los Angeles, CA ]

2008年3月2日訪問（駅舎解体後）

駅舎は解体撤去された

仮駅舎（ホーム側）

仮駅舎（ホーム側）

列車の後部からシカゴ方面（北東方向）をのぞむ

2002年5月5日訪問（駅舎解体前）

駅舎ホーム側

待合所入口（ホーム側）

シカゴ方面（北東方向）をのぞむ

ロサンゼルス方面（南西方向）をのぞむ