WINSLOW |
ARIZONA |
(WLO) |
ウィンスローには奇跡的に残った歴史的価値の高いステーションホテルが今も健在です。 サンタフェ鉄道と提携し、質の高いサービスで定評のあったフレッドハーベイ社がこの地にハーベイハウス「La Posada」(駅に併設するレストランやホテル)を開業させたのが1930年5月15日。 このハーベイハウスはハーベイ社の建築家メアリ・コルター(Mary Jane Colter)のデザイン・設計で建てられました。 彼女は後に、この建物が自身の最高傑作であると評したほどで、スパニッシュ風デザインの優雅な建物です。 しかし、その歴史はそう長くは続きませんでした。 早くも1957年には閉鎖され、美術品と同等の調度品はすべてオークションで売りに出されました。 その後はサンタフェ鉄道が事務所として使用していましたが、1994年に老朽化のために事務所を移転することになりました。 この機会を逃さず、鉄道会社と3年越しの交渉の結果、La Posada LLC が1997年1月に建物を購入し、40の客室、メインダイニング、ホールなどを大改修、1997年11月に再びホテルとして蘇りました。 このホテルでは、建物の設計を手がけたメアリ・コルター、社長のフレッド・ハーベイ、そしてサンタフェ鉄道に関する博物館をホテルに併設する計画があるそうです。 メアリの建築様式、ハーベイ社の経営、サンタフェ鉄道の物流がどのようにアメリカへ影響したかを伝えることが目的だそうで、鉄道ファンとしても楽しめる内容です。 なんとか実現してくれたらと思います。 このホテルは元が駅ホテルだったので、アムトラックの駅のすぐ横にあります。 これほど駅に至近のホテルはあまりなく、歴史的なステーションホテルに敬意を表す意味でも、ぜひ列車で訪れたいものです。 「La Posada Hotel」はインターネットで空室検索が出来ます。 客室の種類や宿泊料金なども表示されているので、興味のある方はこちらからどうぞ。 アムトラックの駅舎も同時期に建てられたスパニッシュ風の建物で、渋い待合所があります。 ここは無人駅ですが、隣がステーションホテルなので安心できます。 アムトラックの駅に関する記述が少ないですが、ウィンスローといえば「La Posada Hotel」なので仕方ありません。 たまにはこういうホテルでのんびりしたいという自分の願望の表れです。 ホテルのすぐ横がアムトラックの駅、目の前には線路、素晴らしい環境です。 |
駅情報: |
所在地 |
East Second
Street |
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経緯度 |
北緯35.02度 西経110.69度 |
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標高 |
1480m |
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人口 |
9655人 (2010年統計) |
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駅員 |
無人駅 |
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駅舎 |
漆喰造り駅舎、1930年建造 |
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乗降客数 |
5399人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Chicago, IL - Albuquerque, NM - Los Angeles, CA ] |
駅舎正面 |
駅舎ホーム側 |
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待合所 |
シカゴ方面(東方向)をのぞむ |
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ロサンゼルス方面(西方向)をのぞむ |
「La Posada Hotel」(旧ハーベイハウス) |
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ホテル内部 |
ホテルの歴史を記すプレート |
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