CARY |
NORTH CAROLINA |
(CYN) |
カリーは州都ラリーの西側に接している市で、ラリーの郊外都市となっています。 人口も10万人に迫る勢いで、市は急成長しています。 これだけの人口の都市ですが、アムトラックの駅は無人駅となっています。 無人駅の割には立派な駅舎がありますが、これはローカルバスのターミナル、さらに自動車免許試験場の事務所にもなっているからです。 私が訪れた時も免許の書き換えや、実地試験待ちの人などで待合所は混雑していました。 自動車免許オフィスが併設しているアムトラックの駅は見たことがありません。 カリーの旧駅舎は1970年代に取り壊されているので、この総合施設は新築で1996年に建造されました。 郊外都市にあるという立地条件と、新設された駅ということで、コミュータートレインの駅に見えてしまいます。 この駅の待合所は午前7時から午後9時半まで開いています。 列車の待合所は免許試験場と共用なので落ち着かないかも知れません。 駅のすぐ東側にカリーの市役所(City Hall)があります。 この駅には「キャロライニアン号」と「ピエドモント号」の2本の昼行列車だけが停車していましたが、2006年4月10日からフロリダとニューヨークを結ぶ「シルバースター号」も停車するようになりました。 長距離列車の停車駅に格上げになったのですが駅は無人のままです。 駅の略図を見ていただけると分かりますが、シルバースター号はカリー駅のすぐ南側を通っているのが分かります。 今まではカリーの駅を横目で見ながら通過していましたが、シルバースター号用のプラットホームを新設することにより列車が停車出来るようになったのです。 これはJR相模線と小田急電鉄の「厚木駅」と「海老名駅」の関係に似ています。 相模線と小田急は厚木駅で連絡していましたが、相模線の線路が小田急海老名駅のすぐ裏を通っていたので、その場所へホームを新設し海老名駅でも両線の連絡が出来るようにしました。 このカリー駅もその経緯と同じです。 プラットホームが完成し、シルバースター号が停車するようになったので、シャーロット方面への分岐駅は「ラリー駅」から「カリー駅」へと変更になります。 分岐駅が変更になるということで運賃の計算ルールも変わるのかと思いますが、どの駅で分岐しようがアムトラックの運賃は列車ごとに算出されるので、日本のように特定の分岐区間の区間外乗車の特例を作るといったような影響は一切ありません。 ですから最長片道切符などというのもアムトラックには存在しないのです。 日本のシステムに慣れ親しんでいる私には何か物足りないです。
追記: 2008年12月に自動車免許試験場はカリー駅から移転しました。 その後、2011年9月に駅舎は増築され、アムトラック係員が管理する有人駅へと変わりました。 列車の増便があり、過去5年で利用客が倍増しているのですから当然の処置でしょうが、その素早い対応はノースキャロライナ州の強いサポートがあったからこそ出来たことです。 |
駅情報: |
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所在地 |
211 North
Academy Street |
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経緯度 |
北緯35.79度 西経78.78度 |
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標高 |
149m / 490ft |
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人口 |
135234人 (2010年統計) |
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駅員 |
有人駅 |
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営業時間 |
6:00 - 23:00 毎日 |
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駅舎 |
近代駅舎、1996年建造 |
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乗降客数 |
44962人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
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列車名 |
経路 |
[ New York, NY - Richmond, VA - Raleigh, NC - Charlotte, NC ] |
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[ Raleigh, NC - Greensboro, NC - Charlotte, NC ] |
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[ New York, NY - Columbia, SC - Tampa, FL - Miami, FL ] |
駅舎正面 |
待合所 |
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ピエドモント・キャロライニアン号用プラットホームA |
シルバースター号用のプラットホームB |
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ニューヨーク方面(東方向)をのぞむ(ホームB) |
マイアミ方面(西方向)をのぞむ(ホームB) |
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シャーロット方面(西方向)をのぞむ(ホームA) |
ニューヨーク方面(東方向)をのぞむ(ホームA) |
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待合所にあるプラットホームの説明 |
カリーの街並み(駅周辺) |
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