LOMPOC - SURF |
CALIFORNIA |
(LPS) |
所在地はオーシャンアベニューの終点。 目の前には広大な太平洋、周囲に人家はまったくなし。 ここはアムトラックの中で海から最も近い駅のひとつであり、また1,2を争うほどの秘境駅です。 この駅は2000年3月18日に開業した新しい駅で、ここから東へ15キロの所にあるロンポック市へのアクセスのために設置された駅です。 アムトラックが走っている路線(ユニオンパシフィック鉄道所有)はこの辺りでは市街地を通らず、海岸沿いの人が住んでいない所を通っているので、このようなアムトラックとしてはあまり例のない秘境駅が設置されたわけです。 以前はこの駅からロンポック市内や、さらに先にある北欧デンマーク風の街並みで知られるソルヴァング市へアムトラックバスが列車に接続して運行されていましたが、現在は廃止されています。 そのため、自家用車を持たない人はこの駅までの交通機関はタクシーだけになります。 連名で駅名になっている「サーフ」(Surf)というのはこの辺りのローカルな呼び名で、実際にはこの駅はロンポック市に属しています。 でもこの「サーフ」という地名のほうが、この場所を的確に表していて、個人的には好感が持てます。 駅名がただ「サーフ」となっていたら更に感じの良い駅になるのではないかと思います。 この駅にはプラットホームの上に小さなコンクリート製の簡易待合所があるだけで、トイレはありません。 公衆電話だけがホームの横に設置されていましたが、潮風にやられて錆付かないのだろうか。 折りしも夕日が水平線へと沈みつつあり、なんともベストな時間にここに着いたものだと、そのめぐり合わせ感謝したものです。 街中で見る夕日は家路を急ぐ人たちが目に入り、少し寂しい気分になりますが、こういう大海原へ沈む夕日というのは気分がすっきりとしてきます。 また明日も頑張ろうという活力が与えられたようで、自然の持っているパワーをひしひしと感じます。 夕日が沈み、空がオレンジ色に輝いてきた頃、名残り惜しかったけれどそろそろ行くかと車まで戻ると、アムトラックのコーストスターライト号のロサンゼルス行きが静かに通過してゆきました。 実はコーストスターライト号はこの駅は停車しないので、時刻などまったく意識していなかったのです。 なんだかこういうことがよくあるなあ。 何回シャッターチャンスを逃しただろうか。 でもきれいな夕日が見れたからいいか。 きっと車内の人たちもこの太平洋の夕焼けに魅了されていることでしょう。 コーストスターライト号を利用する日本人は多いと思いますが、このサーフ周辺は「コーストスターライト」という名に恥じない雄大な太平洋を望むことが出来る区間としてお勧めできます。 |
駅情報: |
所在地 |
End of Ocean
Avenue |
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経緯度 |
北緯34.68度 西経120.60度 |
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標高 |
16m |
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人口 |
42434人 (2010年統計) |
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駅員 |
無人駅 |
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駅舎 |
簡易待合所のみ、2000年建造 |
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乗降客数 |
5950人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ San Diego, CA - Los Angeles, CA - San Luis Obispo, CA ] |
コンクリート製の簡易待合所 |
ベンチ一体型の駅名標 |
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ロサンゼルス方面(南方向)をのぞむ |
サンルイスオビスポ方面(北方向)をのぞむ |
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海へ行く人のために構内踏切が設置されている |
駅から望む太平洋へ沈む夕日 |
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