NORFOLK |
VIRGINIA |
(NFK) |
ノーフォーク市はハンプトン・ローズ(Hampton Roads)と呼ばれる天然の良港の中心に位置し、周辺のチェサピーク、ポーツマス、バージニアビーチ、ニューポートニューズの市と共に都市圏を形成しています。 港湾都市として発展してきましたが、1970年代をピークに人口は減少、町も荒廃しました。 その後、ウォーターフロント開発などを手がけ、町の中心部に活気が戻りつつあります。 2011年8月にはライトレール(The Tide)も開業し、ノーフォークのダウンタウン(中心地)へ乗り入れしています。 実際に昼と夜に乗車してみましたが、治安の問題はありませんでした。 アムトラックは1975年から77年の2年間、マウンテニア号(Mountaineer)という列車をノーフォーク~シカゴ間に運行していました。 その当時は市の中心地の西に位置するノーフォークサザン鉄道(NS)のヤードを駅として使用していましたが、列車の廃止後はニューポートニューズ駅からのバス連絡のみになりました。 それから35年が過ぎ、ノーフォークに再びアムトラックの列車が戻ってきました。 2012年12月12日、全部12という分かりやすい日に新生ノーフォーク駅が開業です。 2013年1月、早速私も訪問しました。 いつもは車で訪問の私も、新線開業の嬉しさから列車での訪問です。 この駅に来る列車は1日1本なので、選択の自由はありません。 平日金曜日は20時50分に到着するNEリージョナル号125列車のみです。 ビジネスクラスとカフェをつないだ8両編成で、終点ノーフォークまで来た人は100人ほどでしょうか。 真新しいホームに降り立ち、機関車を見ると40周年記念塗装(フェーズII)のP42 でした。 ウェブでの事前調査では新しい駅舎が建っているはずだったのですが、実際は仮駅舎しかなく、将来的に駅舎が建つような計画になっていました。 仮駅舎に入ると係員が座っていました。 私は翌日午後便のアムトラックバスでニューポートニューズに出る予定だったので、「アムトラックバスもこの駅に来るんですね?」と係員に聞いてみましたが、「あー、そのはずだが、、、」というような煮え切らない返事で誤魔化そうとしています。 直感でこの係員は知らないな、と思い、翌日の朝便のバスがここに来るかを確かめに来るしかなさそうです。 このアムトラック駅から北西に300メートルほどに、ライトレール(The Tide)のハーバーパーク駅(Harbor Park)があります。 アムトラックの駅前はハーバーパーク(球場)用の巨大駐車場なので、アムトラック駅からもライトレール駅が見えます。 歩いてハーバーパーク駅へ来ましたが、アムトラックから乗り継いだ人はいません。 皆、車での迎えを待っていて、誰も公共交通での移動をしないようです。 ライトレールでダウンタウンまで行き、ホテルに宿泊。 夜9時を過ぎていますが、駅、車内、街中とも治安に問題ありませんでした。 翌日、朝便のアムトラックバスが新しいノーフォーク駅に来るかを確認するために、また駅訪です。 7時40分発なので7時過ぎに着きました。 駅舎を見ると閉まっています。 どうも列車の発着時のみ開放されるようです。 朝の寒空で震えていると、セキュリティーの車が来ました。 そこでその方に「アムトラックバスはこの駅に来るんですね?」と聞くと、「来るはずですよ」というまた確証のない返事をします。 しかしすぐに「私たちもまだ色々と習っているもので」と正直に自分の立場を説明してくれました。 駅が開業して数週間、まだ分からないこともあるのでしょう。 しばらくうろうろしていると、さきほどの係員が「あそこにアムトラックバスの表示板があるよ」と教えてくれました。 そのバス停を見て初めて安心し、バスを見ることなしにホテルへと引き返しました。 ちなみにホテルと駅の往復はライトレールを利用しました。 1日券が3ドルだったので迷わず購入、ついでに全線乗車を果たしました。 もちろん、そのあと無事に午後便のアムトラックバスに乗れました。 ノーフォークには1977年まで使用していた旧アムトラック駅があります。 今はノーフォークサザン鉄道(NS)の事務所になっていて、一般の方は自由に立ち入りは出来ません。 しかしどうしても見たかったので駄目もとで訪問決行です。 まず入口で「関係者以外立入禁止」(No Trespassing)の表示が。 思わず引き返しそうになりますが、意を決して進みます。 駅舎が見えてきました。 やはりきちんと許可を得て撮影しようと、事務所に入ります。 カウンターのようなものは無く、直接部屋が見えます。 携帯で話し込んでいる方がいたので、電話が終わるのを待ちます。 終わると同時に「何ですか」と聞いてきたので、「ここは昔アムトラックの駅だったので、その場所を撮影したいのですが」と正直にお願いしました。 「いいよ、でも線路内には入らないで」という嬉しい返事。 お礼を述べて、リラックスして撮影出来ました。 やはり許可があると気分が違います。 |
駅情報: |
所在地 |
190 Park Avenue |
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経緯度 |
北緯36.84度 西経76.28度 |
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標高 |
3m / 10ft |
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人口 |
242803人 (2010年統計) |
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駅員 |
無人駅 |
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駅舎 |
仮駅舎、2012年建造 |
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乗降客数 |
新駅のためデータなし |
アムトラック列車情報: |
列車名 |
経路 |
[ Boston, MA - New York, NY - Washington, DC - Norfolk, VA ] |
NEリージョナル号125列車が到着 |
プラットホーム |
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駅名標 |
スロープ |
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列車を降り、迎えの車を待つ人々 |
駅舎正面 |
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駅舎内部 |
将来の駅舎 |
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アムトラック駅からの最寄ライトレール駅 |
アムトラック駅からは約300メートル(Hargbor Park) |
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駅舎正面 |
観光案内が内部にあります |
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列車の時刻表 |
将来の駅舎 |
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駅名標と駐車場 |
アムトラックバスの停留所もこの駅にあります |
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北方向をのぞむ |
南方向(ボストン方面)をのぞむ |
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ノーフォークのダウンタウン(Granby Street) |
ライトレールの線路が敷かれています |
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アムトラック旧駅舎 (1975-1977) |
許可を得て撮影 |
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駅舎正面
(アムトラック 旧ノーフォーク駅) |
現在はノーフォークサザン鉄道(NS)の事務所 |
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西方向をのぞむ |
東方向をのぞむ |
旧アムトラック・ノーフォーク駅、アムトラックの駅名標も付いてます (1976年6月) |
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