OKLAHOMA CITY |
OKLAHOMA |
(OKC) |
オクラホマ州オクラホマシティーは州内最大の都市で、人口は約58万人。 州のほぼ中央に位置していて、州都でもあります。 アムトラックの駅は町の中央部にあり、州議事堂までは約4キロです。 また1995年にテロで爆破され多数の死傷者を出した連邦ビル(現 Bombing Memorial)までは約1キロの距離です。 このように町の中心部に位置しているはずなのですが、駅周辺は埃っぽく薄汚れた場末の雰囲気があります。 この時の訪問では州議事堂へは行かずに町を後にしてしまったので、この駅のどこか荒れていて殺風景な印象が、そのまま町自体の印象へと結びついてしまっています。 大抵の州都は州議事堂周辺だけでもきれいにしてあるので、議事堂を見ていれば町の印象はもう少し良くなっていたかも知れません。 人影もまばらな寂しい駅風景ですが、駅舎は石造りアールデコ様式の堂々とした建物が使われています。 この駅舎は1934年 開業のサンタフェ鉄道時代のもので、サンタフェ・ディーポ(Santa Fe Depot)と呼ばれ、駅正面の上部には「SANTA-FE」の文字が残っています。 これだけ立派な駅舎ですが、アムトラック係員のいない無人駅となっています。 私が訪れた時も列車の発着時ではなかったので扉は閉められていて中には入れませんでした。 この駅は1979年にアムトラックのローンスター号(Lone Star)が廃止されたあとずっと放置されていて、スプレーによるいたずら書きなどがされた廃墟の様相を呈していましたが、1999年6月にハートランド・フライヤー号が営業を開始しするにあたり改修・改装が施され、20年ぶりに「生きた駅」へと復活しました。 まだまだ寂しい駅ですが、今後は公共交通の中心地(トランスポーテーションセンター)として、もう一度活気のある駅風景が戻ってくれたらと願っています。 この駅周辺の路盤は高架になっていているので、線路が見えません。 高架は踏切と線路両側の相互交通遮断の解消につながるもので、安全面や物流面ではとてもよいことなのですが、私としては駅にいる以上どうしても線路を見たいという気持ちがあり、何か線路を見る良い方法はないかと思案していました。 周りを見渡していると駅の北方に立体駐車場の建物を見つけました。 あの上からならば駅を俯瞰できるはずです。 近くまで行ってみると、駐車場の入口は鍵が掛かっていて入れませんでした。 ガッカリしましたが、何気なくその横にある非常階段の扉に手を掛けると、カチャリと開いてくれました。 早速そこから鉄製の階段を上へと昇り、駅の全景が見える所で写真を撮りました。 その写真を撮っている様子は狙撃手の挙動と一緒で、もし警官に見つかったら相当の時間を掛けて説明しないと納得してもらえないでしょう。 線路が見たいなら、列車で駅を利用するべき、と反省しています。 |
駅情報: |
所在地 |
100 South E.
K. Gaylord Blvd. |
|
経緯度 |
北緯35.47度 西経97.51度 |
|
標高 |
363m |
|
人口 |
579999人 (2010年統計) |
|
駅員 |
無人駅 |
|
駅舎 |
石造り駅舎、1934年建造 |
|
乗降客数 |
56368人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Oklahoma City, OK - Pauls Valley, OK - Fort Worth, TX ] |
駅舎正面 |
駅舎正面 |
|
サンタフェ鉄道の名残 |
駅舎内部 |
|
北方向をのぞむ |
駅全景 (南方向をのぞむ) |
|
| 駅検索ページ | [ O ] の駅 | オクラホマ州の駅 |
| アムトラックのページ | ホーム |