SAINT ALBANS |
VERMONT |
(SAB) |
セント・アルバンズはカナダとの国境近く、バーモント州の北西角に位置し、人口は7千人ほどの小さな町です。 この町は鉄道町として栄えました。 19世紀後半には1日200本もの貨客列車が発着し、旅客用のプラットホームにはにも大きなシード(ホームを覆う屋根)が取り付けられそうです。 もちろん現在は撤去されており、この小さな町からは鉄道町の繁栄はうかがえません。 最近では年に一度4月終わりに開催される「バーモント・メープル・フェスティバル」(Vermont Maple Festival)の方が有名です。 アムトラックの駅は町の中心部のすぐ西側にあり、1900年建造のレンガ造りの駅舎があります。 アムトラックの待合所は建物北側の小さなスペースを待合所として使用しています。 この駅舎はヤード管理用の旧スイッチハウスを転用したものです。 旧旅客駅舎も現アムトラック駅のすぐ南側に健在です。 1866年建造の大きなレンガ造りの建物で、1974年に歴史的建造物に指定されています。 現在その駅舎はニューイングランド・セントラル鉄道(New England Central Railroad)の本社ビルとして使用されており、これだけが唯一、セント・アルバンズの鉄道町の名残でしょうか。 アムトラックのバーモンター号はこのセント・アルバンズが終点です。 以前はこれより北、カナダのモントリオールまで結んでいましたが(当時の列車名はモントリオーラー号)、1995年に廃止されました。 そのあとしばらくは列車へ接続する連絡バスがセント・アルバンズとモントリオール間を結んでいましたがそれも廃止され、アメリカとカナダを結ぶ国際線としての役割はもうありません。 セント・アルバンズには長距離バスのグレーハウンドも乗り入れていないので、カナダに行こうとすると、一旦45キロほど南下しバーリントンから1日数便あるグレーハウンドバスでモントリオールに向うか、40キロほど西にあるニューヨーク州ローゼス・ポイント駅までタクシーで行き、そこからアディロンダック号に乗るしかないです。 このように不便になりましたが、北辺の終着駅という雰囲気は好きで、ぜひとも真冬に列車でこの駅を訪問したいものです。 駅から降りると乗客はすぐさま迎えの車でいなくなり、私だけが寂しい凍てついた道を白い息を吐きながらホテルへと急ぐ、これを体験したいです。 |
駅情報: |
所在地 |
40 Federal Street |
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経緯度 |
北緯44.81度 西経73.09度 |
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標高 |
119m / 390ft |
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人口 |
6918人 (2010年統計) |
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駅員 |
無人駅 |
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駅舎 |
レンガ造り駅舎、1900年建造 |
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乗降客数 |
3481人 (2010年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ St. Albans, VT - Springfield, MA - New York, NY - Washington, DC ] |
駅入口 |
駅舎正面(駅舎は旧スイッチハウス) |
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駅舎ホーム側 |
駅名標 |
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待合所入口 |
待合所 |
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南方向(ワシントンDC方面)をのぞむ |
北方向をのぞむ |
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ニューイングランド・セントラル鉄道本社(旧駅舎) |
本社をバックに走るNECR貨物列車 |
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セントアルバンズの町並み |
セントアルバンズの町並み |
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