オンタリオ市は人口15万人を越える比較的大きな町で、ロサンゼルス・メトロエリアの東側に位置していて、ロサンゼルス国際空港（LAX）を中心とした衛星空港のひとつであるオンタリオ空港もあります。　この駅にはコミュータートレインのメトロリンクは乗り入れてなく、メトロリンクの駅は8キロほど東側にある East Ontario駅を使用することになります。　メトロリンクが来ないということは、この駅には週3便運行のサンセット・リミテット号とテキサス・イーグル号の併結列車しか停車しないということになります。　時刻表を見てみると、西行きが日水金の朝、東行きが同じく日水金の午後にこの駅を通過するので、月火木土には全く列車が来ないことになります。　ロサンゼルス近郊でこれだけ閑散とした駅は他にはないでしょう。　そんな関係からこの駅には駅舎はなく、公園にある休憩所のような待合所が設置されているだけです。　プラットホームに沿って背の高い木が植えられているのですが、これもパームツリーの一種なのでしょうか、でもロサンゼルス駅にあるようなひょろりとした細い木ではなく、こちらのは太くがっちりとしたタイプなので、少々暑苦しく感じてしまいます。　プラットホームと反対側の場所に駅名標が立っていました。　青いスプレーでいたずら書きされているので "Cntario, Ca" と読めてしまいます。　その駅名標の後には意味ありげな建物があるのですが、別に旧駅舎という訳ではなく、鉄道関連施設でもないようです。

● 360360.com で、オンタリオ駅の上下左右360度が見れる画像を提供しています。

再訪：
2011年5月に再訪しましたが、駅に大きな変化はありません。　いくつかのアムトラック駅名標が新しいロゴのものに取り替えられています。　複線の線路はコンクリート製枕木になっていて、ユニオン・パシフィック鉄道（UP）のダブルスタック列車（コンテナを2段積みにした編成）がかなりの高速で走り抜けていきます。　先頭に4台、後部に2台の機関車と、合計6台のパワーを使っていますが、これだけ多くのコンテナを一度に運べるのはすごい効率だと思います。　未だに鉄道に代わる大量輸送機関がないというのは、鉄道ファンにとって嬉しい限りです。　駅の南側は工場地帯で、廃墟の建物があったりと、やや荒れた感じがしますが、待合所のある駅の北側は緑の多い住宅地で、治安に問題はなさそうです。

駅情報：

所在地

228 South Plum Street
Ontario, CA 91764

経緯度

北緯34.06度　西経117.65度

標高

304ｍ

人口

163924人 （2010年統計）

駅員

無人駅

駅舎

なし

乗降客数

5422人 （2011年度）

アムトラック列車情報：

SUNSET LIMITED

[ Orlando, FL - Houston, TX - San Antonio, TX - Los Angeles, CA ]

TEXAS EAGLE

[ Chicago, IL - San Antonio, TX - Dallas, TX - Los Angeles, CA ]

都市鉄道情報：

Metrolink

コミュータートレイン （駅は共用ではなく、8キロ東に位置する）

2011年5月22日再訪

オンタリオ駅の待合所

待合所 （ホーム側）

柱の装飾が凝っています

アムトラックバスのバス停

新ロゴの駅名標

旧ロゴの駅名標も残っている

車椅子用の昇降機

廃墟の建物も健在

南西方向（ワシントンDC方面）をのぞむ

北東方向（ニューヨーク方面）をのぞむ

駅前風景、西方向を見る （Emporia Street）

駅から北方向を見る（Lemon Avenue）

2001年12月19日訪問

待合所

待合所

オーランド、シカゴ方面 （東方向）

ロサンゼルス方面 （西方向）

駅名標 （後の建物は駅舎ではない）