HAMMOND-WHITING |
INDIANA |
(HMI) |
インディアナ州ハモンドはシカゴから25キロ東にある近郊都市で、シカゴのあるイリノイ州との州境に接してある町です。 ホワイティングという人口約5千の小さな町も隣接しているので、アムトラックの駅名は両市の連名になっています。 ハモンド駅はミシガン湖の湖岸近くの工業地帯にあり、全米でも最大規模の製鉄所(Mittal Steel’s Indiana Harbor)と石油精製所(BP)があることで有名です。 工場地帯ということで駅周辺に住宅が無く、人気のない寂しい場所です。 この駅が開業したのはアムトラック発足11年後の1982年のことです。 駅舎は開業当時からの1982年建造の近代建築で、アムトラック駅舎の典型の建物です。 立派な駅舎ですが、今は無人駅になっています。 ハモンドにはアムトラックのほかにNICTDが運営するコミュータートレインがあります。 この線は通称サウスショア線(South Shore Line - SS Line)と呼ばれ、アムトラックのハモンド駅から南へ約8キロほどの場所に駅があります。 SS線の駅は街中にあり、運行本数も平日には18往復あるので、シカゴへ向かう人はこの鉄道を使用しています。 ここ近年、ハモンド駅ほど落ちぶれた駅は他にはないと思います。 少し前までは寝台車を連結する長距離夜行列車も数本停まり、駅にはアムトラック係員が駐在し、賑やかな駅風景が見られたはずです。 しかし現在では長距離列車の一部廃止や列車の停車駅変更(ハモンド駅は通過扱い)などで、短距離列車が1日2往復停まるだけになり、駅も無人化されました。 都心部の駅でこれほど急激に寂れた駅は珍しいです。 利用客の減少から列車が停まらなくなったのでしょうか、本当の理由はよく分かっていません(旅客列車の停車による貨物の遅延のため貨物会社から苦情があり停車する列車を減便した、という説もあり)。 こういう駅というのは本当に哀れです。 それはさておき、列車が停まらなくなったといっても経路まで変えたわけではありません。 ということは、停まりはしませんが毎日ハモンド駅を通っているということです。 今の列車の停車駅でルートを見てしまうと、シカゴから東へ向かう列車の次の停車駅は「ハモンド駅」、「サウスベンド駅」、「セント・ジョセフ駅」の3駅(3線分岐)になります。 分岐駅は停車駅基準でいうとシカゴになりますが、地理的にはここハモンドまでは一緒に走っているのです。 ただほとんどの列車がハモンドには停車しないので、現在は分岐駅になれずにいます。 下に停車駅基準の分岐図と実際の分岐図を作りましたので、比較してみて下さい。 これらの3線はシカゴで分岐するのではないということを言いたかったのですが、分かりましたかな。
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駅情報: |
所在地 |
1135 Calumet Avenue |
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経緯度 |
北緯41.69度 西経87.51度 |
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標高 |
180m / 590ft |
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人口 |
80830人 (Hammond) |
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駅員 |
無人駅 |
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駅舎 |
近代駅舎、1982年建造 |
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乗降客数 |
7292人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Chicago, IL - Battle Creek, MI - Detroit, MI - Pontiac, MI ] |
都市鉄道情報: |
名称 | 種別 |
NICTD -通称サウスショア線(SS線) |
コミュータートレイン |
2002年5月8日訪問 |
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駅舎正面 |
チケットカウンターと待合所(今は無人駅) |
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ポンティアック方面(東方向)をのぞむ |
シカゴ方面(西方向)をのぞむ |
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広々とした駅前駐車場 |
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EMD F40PH Locomotive #363 at Hammond Station (November 23, 1984) |
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