MIAMI |
FLORIDA |
(MIA) |
マイアミは全米でも1・2を争う犯罪率の高い都市として有名で、危険な匂いのする町というイメージがありました。 しかし昼間に限って言えばそのような印象は全く受けず、青い空、白い雲、照り返す地面といった南国の明るい町を実感しました。 やはりアメリカ本土の右端に飛び出た半島には他の場所とは違う地理的・気候的な特色があり、観光地や避寒地として賑わうのも納得できます。 沖縄県那覇市とほぼ同じ緯度のマイアミはムッとした生暖かい空気と白い入道雲がいつもあり、適当に生きていても人生は何とかなると思わせるほど緊張感がない町で、長く住んでいると日本への社会復帰が難しくなるのではないかという気がします。 人々は良く言えばのんびり大らかですが、悪く言うといい加減で、事務手続きなどの非効率さは全米でも最低のレベルと思います。 観光で訪問するならばこういったところは気にならず、純粋に楽しめる都市でしょう。 ここはマイアミ、仕事をする場所ではなく、遊ぶ場所なのです。 冒頭にも述べていますが、私はこの町で危険を感じたことはありません。 しかし犯罪率の高さが示すように油断は出来ません。 もし事件に巻き込まれたら、まずは警察へ連絡ですが、マイアミには日本領事館がありますので、何かお困まりの時は連絡を(所在地: 80 Southwest 8th Street, Suite 3200, Miami FL 33130、電話: 305-530-9090)。 マイアミではもうひとつ印象的な出来事があります。 ある時マイアミ国際空港に到着し、何気なくロビーのアナウンスを聞いていると、最初にスペイン語、その次に英語の案内をしていました。 マイアミはもちろんアメリカ合衆国ですが、ほとんどの人がスペイン語を話します。 気になって2000年度統計のセンサス(アメリカの国勢調査)で調べてみると、マイアミ市では7割の人々が家でスペイン語を話しています。 これはつまりマイアミでの第一言語はスペイン語ということを意味しています。 英語が話せるよりも、スペイン語が話せた方が楽しめる都市かもしれません。 マイアミのアムトラック駅はアムトラックの中で最南端に位置しています。 これより南がないということはここが終点です。 この駅には頭端式のホームがあり、車止めで線路が途切れた終着駅の雰囲気があります。 駅のすぐ北側には車両の整備場があり、多くの客車が留置されていています。 留置線は雑然としていますが、そういう雰囲気私は好きです。 駅の南側には整備場の方から延びるループ線が廻っています。 駅の施設はそのループ線の中にすっぽりと入ってしまっています(右図参照)。 このループ線は列車の編成の向きを変えるためにあります。 ここ来るアムトラックの列車は機関車の牽引する客車列車です。 日本では客車列車は終点に着くと機関車の位置を前から後ろへ付け替え、編成の向きはそのままですが、アムトラックでは機関車の付け替えはせず、編成の向きを変えます(プッシュ・プル運転では編成の向きは変えませんが)。 ループ線はかなりの急カーブで、車長26メートルの大きなアムフリート客車が軋みながら曲がってゆきます。 駅舎は近代的なもので、地方都市の空港のようです。 この駅は有人駅で、施設も整っています。 ファーストクラス(寝台車利用者)用のメトロポリタン・ラウンジも完備されています。 ラウンジには入ったことありますが、狭 いし薄暗いし、あまり居心地が良くありません。 サービスのコーヒーやお菓子をもらったら外へ出たほうが気分が良いです。 アムトラックの駅舎を出て右側(南)へ進むと、ローカルバスのバス停があります。 ここに乗り入れているバスは「42」と「L」です。 42番のバスはマイアミ国際空港まで結んでいます(30分毎運行)。 駅から空港へ直行する人はあまりいないような気もしますが、空路でキーウェストやバハマへ向かう人には便利でしょう。 Lのバスは観光地で有名なマイアミビーチ市までを結んでいます(平日20分毎、土曜30分毎、日曜40分毎の運行)。 どちらのバスもデード郡運営のローカルバスなので運賃は片道1ドル50セントで行けます。 ただ普通の短距離用バスなので大きな荷物を持っている人には乗りづらいかも知れません。 南フロリダ都市圏北部のウェストパームビーチから路線を共用しているコミュータートレインのトライレール(Tri-Rail)はこのマイアミ駅には乗り入れません。 行止りのアムトラック・マイアミ駅のすぐ西側を通り抜け、500メートルほど南へ行き過ぎた場所にトライレール専用の駅を設けています。 そのトライレール駅は近郊電車「メトロレール」の乗換駅でもあり、その電車を利用するとダウンタウン(中心地)までは1本で行けます。 運賃はバスと同じ1ドル50セントの均一運賃になっています。 ダウンタウンには運賃無料の「メトロムーバー」という無人電車(新交通システム)も運行されていますので、散策にご利用下さい。
再訪記: |
駅情報: |
所在地 |
8303 Northwest 37th Avenue |
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経緯度 |
北緯25.85度 西経80.26度 |
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標高 |
2m / 8ft |
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人口 |
399457人 (2010年 統計) |
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駅員 |
有人駅 |
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営業時間 |
5:45 - 21:30 毎日 |
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駅舎 |
近代駅舎、建造年不明 |
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乗降客数 |
94556人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ New York, NY - Florence, SC - Orlando, FL - Miami, FL ] |
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[ New York, NY - Columbia, SC - Tampa, FL - Miami, FL ] |
都市鉄道情報: |
名称 | 種別 |
Tri-Rail |
コミュータートレイン |
Metrorail |
近郊電車 |
Metromover |
無人電車 (新交通システム)-運賃無料 |
Miami International Airport |
空港交通 (新交通システム)-運賃無料 |
観光保存鉄道情報: |
名称 | 種別 |
Miami Metro Zoo |
動物園内の循環モノレール |
Gold Coast Railroad |
ディーゼル機関車牽引の列車、キャブライド、24インチ列車など |
2008年訪問 |
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駅舎正面
(南東側) |
駅舎正面 (北東側) |
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駐車場から駅舎(東側)を見る |
駅舎ホーム側
(南西側) |
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待合所 |
待合所とチケットカウンター(奥) |
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チケットカウンター(左) |
寝台車利用客用のメトロポタン・ラウンジ |
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メトロポタン・ラウンジ |
メトロポタン・ラウンジ(ドリンクは無料サービス) |
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駅舎北側 |
1番線の車止め(北方向をのぞむ) |
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南方向(行止り)をのぞむ |
北方向(ニューヨーク方面)をのぞむ |
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ループ線西側 |
ループ線東側 |
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ループ線の踏切(南方向をのぞむ) |
マイアミビーチまでを結ぶローカルバス |
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2003年4月訪問 |
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駅舎正面 |
駅前の駐車場 |
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駅舎北側と1番線の車止め |
駅舎ホーム側 |
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チケットカウンターと待合所 |
北方向をのぞむ
(1番線) |
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南方向をのぞむ (行止り) |
北方向をのぞむ
(2番線) |
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ループ線を回る列車 |
ループ線のカーブはかなりきつい |
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留置線の機関車(列車内から撮影) |
留置線の客車(列車内から撮影) |
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