SEATTLE |
WASHINGTON |
(SEA) |
シアトル駅、正式には Seattle King Street Station はダウンタウンの南側に位置していて、 新しく出来た Seattle Seahawks(アメリカンフットボール)の球場のすぐ脇にあります。 マリナーズ(野球)の Safeco Field もすぐ近くにあります。 駅の東側には International District(インターナショナル・ディストリクト)があり、色々な国(アジア系)の店舗が集まっていて、日本食や日本の雑貨を扱う宇和島屋や本屋の紀伊国屋などもあります。 King Street Station は1906年に建てられた時計台のあるレンガ造りの古い駅舎です。 しかし内部は1950年と1964年に近代化され、昔の高い天井は低くされてしまいました。 昔の姿に戻そうという計画があるのですがなかなか進展しないので、現在は天井の一部を透明なプラスティックにしてオリジナルの天井が見えるようにしてあります。 駅のチケットカウンターは夜8時までの営業ですが、駅舎は夜10時半まで開いています。 コミュータートレインのサウンダー(Sounder)もこの駅を使っています。 サウンダー乗り入れの際にプラットホームの改修が行われ、道路へ直接出られるエレベーター付きの新しい出口が設置されました。 また古い枕木もコンクリート製のものに交換され、路盤も強化されました。 この駅のすぐ北側には1905年完成、1906年開業のグレート・ノーザン鉄道時代のトンネルがあります。 このトンネルの全長は約1マイル(1.6キロ)で、ダウンタウンの下をくぐり、フェリー乗り場のあるピアー(ウォーターフロント)へと抜けています。 トンネルを抜けると西側(海側)にストリートカーの線路が寄り添い、その後しばらく併走します。 King Street Station の東隣には1911年に建てられた Seattle Union Station があります。 現在この駅は旅客に対する業務はなく、改装された後イベントホールや事務所として使われています。 Union Station のすぐ東隣にはメトロバスのインターナショナル・ディストリクト駅があり、ここより地下バスとしてダウンタウン中心部へ向かいます。 その地下バスの Westlake Center駅で降り、そのセンターの3階まで上がるとスペースニードルのあるシアトルセンターまで結んでいるモノレールの乗り場に出ます。 その他ストリートカーやトロリーバスなども近くにあり、私のような公共交通マニアの人はかなり楽しめます。 シアトルには90年代の終わりのころ住んでいたことがあります。 まだスターバックスは日本に進出していなかったし、イチローや佐々木もマリナーズへ来ていなかったころです。 この頃シアトルは地味な町でした。 日本人に 「ワシントン州のシアトルに住んでいる」 と言っても、ワシントンDCと勘違いをして 「ニューヨークが近くていいですね」 などと言われていました。 しかし当時からアメリカ国内の評価は高く、何度か 「住みよい町NO.1」 に選ばれていました。 北海道よりも北に位置しているのに、海洋性気候の影響で冬でも氷点下になる日は少なく雪もほとんど降りません。 夏の間は湿気の無いさわやかな日が続きますが、その反対に9月の終わりごろから6月ごろまではどんよりした雨模様の天気が続きます。 私のいた頃も90日間雨の日が続きました(降り続いたという意味ではなく1日の内に必ず雨が降ったという意味)。 そんな事から 「住みよい町NO.1」 に選ばれてはいましたが、全米で最も自殺者の多い都市のひとつでした。 ですから旅行には夏をお勧めします。 ひとりでたそがれたい人は是非冬にいらしてください。 星野信夫さんからシアトルへの乗り入れ鉄道の歴史に関する情報を頂きましたのでここで紹介いたします。 「アムトラックへの旅客列車移行直前にシアトルに乗り入れていたのは三社、BN(Burlington Northern Railroad)、UP(Union Pacific Railroad)、MLIW(C.M.St.P&P Chicago Milwakee St.Paul & Pacific Railroad)でした。 BNは元を辿るとGN(Great Northern Railway)とNP(Northern Pacific Railway)とCB&Q(Chicago Burlington & Quincy Railroad)で鉄道王ジェームズ・ジェロルム・ヒルの鉄道です。 UPはヒルに対抗するエドワード・ヘンリー・ハリマンの鉄道です。 此の二つの鉄道の対抗意識は凄まじく、オレゴン州ポートランドから東に行く鉄道はコロンビア川を挟んで北岸にGNとNPの共同子会社のシアトル・ポートランド・スポーカン鉄道(SP&S Seattle Portland & Spokane Railway)、南岸にUPの子会社のオレゴン・ショート・ライン(OSL Oregon Short Line)が敷かれ川を挟んで睨み合いとなりました。 最後の大陸横断鉄道としてミルウォーキー・ロードことシカゴ・ミルウォーキー・セント・ポール&パシフィック鉄道MLIW(C.M.St.P&P Chicago Milwakee St.Paul & Pacific Railroad)のパシフィック・エクステンションがタコマ/オリンピアを経由してシアトルに入りました。 シアトル・キング駅のキングとは鉄道王ジェームズ・ジェロルム・ヒルのことで、ヒルに苦汁を飲まされたUPとしてはキング駅には乗り入れることは出来ません。 又、GNとNPに先を越されたMLIWとしても同じ駅には乗り入れることは出来ません。 このため、UPとMILWがシアトル・ユニオン駅、BNがシアトル・キング駅 となりました。 1950年10月からシカゴへの自社線の無いUPはオマハ/カンザス・シティーからシカゴ迄MLIWに乗り入れることになりました。 これまではシカゴ側はシカゴ・ノースウェスタン鉄道(CNW Chicago Northwestern Railroad)でシカゴ・ノースウェスタン駅に発着していました。MILWはCB&Qと同じシカゴ・ユニオン駅です。 1950年10月以降UPはシカゴ・ユニオン駅に発着することになりました。 シアトル・キング駅とシアトル・ユニオン駅との位置関係は線路を挟んで斜向かいという状態です。 ポートランド~シアトル間のUPとBNの線路は殆ど並行しています。」(原文)
再訪: |
駅情報: |
所在地 |
303 South Jackson Street |
|
経緯度 |
北緯47.60度 西経122.33度 |
|
標高 |
2m |
|
人口 |
608660人 (2010年統計) |
|
駅員 |
有人駅 |
|
営業時間 |
6:15 - 20:00 毎日 |
|
駅舎 |
レンガ造駅舎、1906年建造 |
|
乗降客数 |
672485人 (2011年度) |
アムトラック列車情報: |
列車名 | 経路 |
[ Vancouver, BC - Seattle, WA - Portland, OR - Eugene, OR ] |
|
[ Seattle, WA - Portland, OR - Sacramento, CA - Los Angeles, CA ] |
|
[ Seattle, WA - St. Paul / Minneapolis, MN - Chicago, IL ] |
都市鉄道情報: シアトル・メトロエリアの都市鉄道案内はこちらから |
名称 | 種別 |
コミュータートレイン、ライトレール |
|
ストリートカー(路面電車) |
|
ストリートカー |
|
モノレール |
|
空港交通 (新交通システム)-運賃無料 |
2010年8月訪問 |
||
![]() |
![]() |
|
駅舎南側 |
駅舎正面(西側) |
|
![]() |
![]() |
|
ホームから時計台をのぞむ |
駅舎ホーム側 |
|
![]() |
![]() |
|
屋根が高くなった待合所 |
屋根が高くなった待合所 |
|
![]() |
![]() |
|
チケットカウンター |
King
Streetへの出口 |
|
![]() |
![]() |
|
出口扉付近の天井 |
駅舎改修計画 |
|
![]() |
![]() |
|
ロサンゼルス方面
(南方向)をのぞむ |
バンクーバーBC方面 (北方向)をのぞむ |
|
![]() |
![]() |
|
駅の至近にふたつのスタジアム(MLBとNFL) |
駅周辺の町並み(2nd Avenue) |
|
2001年、2003年訪問 |
||
![]() |
![]() |
|
キングストリート駅(左)とダウンタウン(奥) |
|
駅舎出口扉の上部にあるレリーフ |
![]() |
![]() |
|
待合所 |
チケットカウンター |
|
![]() |
![]() |
|
カスケーズ号バンクーバー行き |
|
サウンダー(左
)とカスケーズ号(右) |
![]() |
![]() |
|
シアトルユニオンステーション |
ユニオンステーション内部 |
|
![]() |
![]() |
|
駅のすぐ北側にあるトンネル |
||
キングストリートステーション正面 |
![]() |
| 駅検索ページ | [ S ] の駅 | ワシントン州の駅 |
| アムトラックのページ | ホーム |